家購入でよくある失敗を総まとめ!後悔につながる落とし穴を事前にチェック

家は人生で最も大きな買い物のひとつ。しかし、購入後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔する人も少なくありません。
本記事では、家の購入でありがちな失敗談を紹介。人生・お金・立地・生活…さまざまな角度から、見落としがちな落とし穴とその対策を解説します。後悔しないために、購入前にぜひチェックしておきましょう。

宅地建物取引士/元銀行員
鰭沼 悟
宅地建物取引士、不動産投資家歴15年、元銀行員。不動産仲介からリノベーション設計・施工をワンストップで提供する「ゼロリノベ」を運営する株式会社grooveagentの代表取締役。
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家の購入でよくある失敗・後悔【人生編】
家の購入では、ライフスタイルの変化によって「想定外の後悔」が生まれることがあります。人生編でありがちな失敗例を見てみましょう。
簡単に引っ越しできない
住宅ローンを組んで家を買うと、気軽に住み替えることが難しくなります。
住環境に不満が出ても我慢せざるを得なかったり、予期せぬ転勤時には単身赴任や賃貸化など、負担の大きい選択を迫られることも。
「今だけ」でなく、「10年後の暮らし」も見据えて購入を検討することが重要です。
家族構成が変化した
結婚や出産などで家族が増えると、当初の間取りが手狭になることがあります。
一方で、家は簡単に売却できず、買い替えも費用・手間がかかるため、住みづらさを我慢するケースも。
将来の変化を想定し、「多少の余裕がある間取り」や「可変性の高い設計」も選択肢です。
離婚後に家が負担になる
離婚によって「1人では広すぎる」「維持費がかかる」と感じることも。
とくにペアローンの場合、支払いの分担や名義変更など、トラブルに発展しやすい点も要注意。
家を買う際は、最悪のケースも視野に入れて慎重に判断する必要があります。
家の購入でよくある失敗・後悔【経済編】
「買える」金額と「無理なく維持できる」金額は違います。ローンや維持費など、目先の価格だけで判断すると後悔につながることがあるため注意が必要です。
住宅ローンの返済がきつい
収入の減少や教育費の増加などで、ローン返済が重荷になるケースは少なくありません。
「せっかくのマイホームだから」と設備や内装にこだわりすぎて、返済に余裕がなくなるのはよくある失敗。変化に備えた「ゆとりのある返済計画」が不可欠です。
光熱費が予想以上にが高い
家が広くなるほど、冷暖房や照明の使用頻度が上がり、電気代がかさみがち。また、家族が増えるとガス・水道量の使用料が増えるケースもよくあります。
賃貸と比べて住居費は下がっても、光熱費が跳ね上がると結果的に負担が増えることも。断熱性や家電の効率性など、省エネ性能にも注目しましょう。
固定資産税の負担
家の購入後、想定以上に出費となるのが固定資産税です。たとえば、土地建物合わせて評価額3,200万円なら、年間で約45万円。
住宅ローンのほかにこの支払いが発生するため、あらかじめ資金計画に組み込んでおく必要があります。
維持費・メンテナンス費がかかる
家を購入した後も、定期的なメンテナンスは欠かせません。
戸建てでは、外壁や屋根の塗装・庭木の手入れ、設備交換などが必要です。マンションでは、共用部の修繕に備える「修繕積立金」のほか、室内設備の交換費用も見込んでおく必要もあります。
メンテナンスを怠ると、資産価値の低下や高額な修繕費につながるため、維持費も長期的な視点で予算に含めておきましょう。
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家の購入でよくある失敗・後悔【生活編】
家そのものに不満がなくても、住み始めてから生活面での後悔が生まれることもあります。
ご近所付き合いが大変だった
購入後は引っ越しが容易ではないため、近所との関係は想像以上に重要になります。
戸建てや分譲マンションでは、賃貸に比べて地域の行事や防災活動などで、ある程度の参加が求められる傾向があり、静かに暮らしたい人にとっては負担になる場合も。
反対に、付き合いが希薄すぎて「困ったときに頼れる人がいない」と感じるケースもあるため、その地域における距離感や空気感が自分に合うかどうか、事前確認が大切です。
室内設備の使い勝手が悪い
新築・中古問わず、住んでみてはじめて「不便」と感じるケースは多いもの。よくあるのは、以下の3点です。
窓の配置が悪い
採光や風通しは、窓の配置で大きく左右されます。たとえば、「日当たりが悪くて昼間でも照明が必要」「風の通り道がなく空気がこもる」といった不満です。
間取りだけでなく、敷地内や隣家との距離も要確認ポイントです。
コンセントが足りない・位置が悪い
「掃除機を使うたびに延長コード」「家具の配置が制限される」といった失敗もよくあります。
対策としては、電気工事によってコンセントの増設・移設が可能です。リビングやキッチンなど、電源を多用する場所は、使用シーンを想定して事前に見直しておくと安心です。
空調が効きづらい
広いリビングや吹き抜け空間は魅力ですが、空調効率が悪くなることもあります。
「冷暖房が効かない」「電気代がかさむ」といった後悔につながるため、部屋の広さや構造に合った空調設備を選ぶことが必要です。
さらに快適性を高めたい場合は、風の流れを意識したレイアウトの見直し(リノベーションなど)もひとつの手です。
家の購入でよくある失敗・後悔【立地編】
家の購入では、建物の間取りや価格ばかりに目が行きがちですが、実は「立地」に関する失敗・後悔も少なくありません。
利便性が悪い
実際に暮らし始めてから「想像以上に不便だった」と気づくケースも。以下の2点は、とくに後悔の声が多く聞かれます。
通勤・通学が大変になった
間取りや価格を優先して駅から遠い物件を選び、いざ住みはじめたら駅まで時間(距離)が負担になるケースも。
また、電車での移動時間や乗り換え回数も、生活の快適さに大きく影響します。
とくに、勤務先が都市部だったり、お子さんの通学距離が延びる場合などは、「もっとアクセスのいい場所にすればよかった」と後悔につながることもあります。
近くにスーパーがない
「コンビニはあるけど、スーパーが遠い」立地も要注意です。毎日の買い出しに手間がかかるだけでなく、割高な買い物が家計を圧迫することも。
とくに小さなお子さんがいる家庭では、買い物の負担が重くのしかかります。
周辺環境が悪い
生活の質を左右するのは、家そのものだけではありません。周囲の環境によっても、快適さは大きく変わります。
騒音やニオイが気になる
幹線道路や工場が近いと、車や機械の音が日常的に響くことがあります。
また、飲食店のニオイが洗濯物についたり、ニオイで窓が開けられないといった悩みも。立地を選ぶ際は、周囲の建物や用途地域も要チェックです。
虫が多い
「静かな環境がいい」と郊外を選んだら、思わぬ落とし穴が虫問題です。裏が林や畑だったり、水場が近かったりすると、蚊・羽虫・蜂などが大量に出ることもあります。
害虫対策に追われる生活は、ストレスの原因になりがちです。場合によっては、業者に駆除や対策を依頼することになり、費用がかかってしまうかもしれません。
家の購入でよくある失敗・後悔【その他】
最後に、立地や間取り以外で起こりやすい、生活のなかで「思っていたのと違う」と感じたり、快適さや安心感を損ねるケースを紹介します。
周囲から見られやすい構造で落ち着かない
家の構造によっては、外からの視線が気になり、落ち着いた生活ができないことがあります。
たとえば、リビングの窓を開けると通行人から室内が丸見えだったり、ベランダが道路に面していて洗濯物が見られやすかったりといったケースです。
日中でもカーテンを閉めたまま過ごしたり、室内干ししかできないとなるとストレスになりかねません。
プライバシーを守る工夫がなされているかどうかも、購入・設計(リノベーション)の段階で確認しておきましょう。
欠陥や老朽化で思わぬ出費が発生
建売住宅や中古住宅では、住み始めてから問題が発覚するケースもあります。
外壁のヒビ・雨漏り・断熱性の不足など、一見わかりにくい欠陥や経年劣化による不具合が後から明らかになることも。
保証期間内であれば、無償修理できる可能性もありますが、時期によっては自己負担が発生するため、購入前の建物診断(インスペクション)や保証内容の確認は重要です。
施工先選びを失敗した
注文住宅やリノベーションを検討する場合、施工会社の選び方も後悔の種になることがあります。
施工技術の差だけでなく、対応の丁寧さやアフターサポートの充実度にも大きな差があります。施工が甘かった結果、引き渡し後すぐに手直しが必要になることも。
会社の実績や口コミ、保証内容などを事前にしっかり確認し、複数社を比較するようにしましょう。


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築35年でも大丈夫?中古物件の見極めかた
- 中古って本当に大丈夫?
- 資産性がないんじゃない?
- いつまで住めるの?
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「家を購入しない」のも後悔のもとに?
実は、家を買わなかったことで後悔するケースもあります。代表的な例は、以下のとおりです。
- 賃貸に住み続けた結果、資産がなにも残らない
- 老後も賃貸を払い続けることになり、年金だけでは足りない
- 家賃を補うために、老後の貯金を取り崩す必要が出てくる
こうした金銭的な負担が、将来の不安につながることも少なくありません。
家を買わない方がいいケースもある
ただし、すべての人にとって「家を買うのが正解」というわけではありません。次のような人は、購入しない方が合理的な場合もあります。
- 定期的に転勤がある職業に就いている
- 十分な資産があり、将来的な支出を心配する必要がない
- 会社から家賃補助があり、自身の負担額が月3万円未満に抑えられている
家賃補助があっても「自己負担月4万円以上」は要注意!
とくに注意したいのは、家賃補助があっても「自己負担が月4万円以上ある」ケースです。
固定資産税や修繕積立費を含めても、持ち家の支出と大差がなくなる上に、家賃と違って自分の資産として残ります。
つまり、今の家賃負担が月4万円以上なら家を購入した方が「得」になる可能性が高いのです。
ただし、購入時には数百万円単位の諸費用(手数料・税金など)を現金で用意する必要もあるため、手元資金とのバランスを慎重に見極めましょう。
下記の記事では、中古マンション購入で必要な諸費用について詳しく解説しています。中古マンション購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

【住宅タイプ別】どんな人におすすめ?後悔しないための目安に

ここまで紹介してきたような失敗や後悔を防ぐには、「自分にとってどんな住宅タイプが合っているか」を見極めることが大切です。
ここでは、7つの住宅タイプについて「おすすめの人」「特徴」「よくある注意点(失敗しやすいケース)」を紹介します。
あなたの理想に近い住まいはどれか、比較しながら検討してみてください。
1.新築注文住宅
- おすすめの人:理想の間取り・設備に強いこだわりがあり、予算に余裕がある人。
- 特徴:自由設計で理想の住まいが叶いやすいが、費用は高め。土地探しや建築に時間もかかる。
- 注意点:希望を詰め込みすぎて予算オーバー/土地選びや近隣環境に失敗しがち。
2.新築建売住宅
- おすすめの人:費用を抑えつつ、スムーズに戸建てを手に入れたい人。
- 特徴:間取りは既製品だが、注文住宅より価格が手頃。完成済み物件で内見できることも魅力。
- 注意点:日当たりや動線、収納などが暮らしに合わないまま購入してしまうケースも。
3.中古戸建
- おすすめの人:エリア優先で、とにかく安く戸建てを購入したい人。
- 特徴:価格は安いが、老朽化リスクあり。状態の見極めが重要で、修繕費がかさむ場合も。
- 注意点:構造の劣化・シロアリ被害・雨漏りなど、見えない不具合に要注意。
4.中古戸建+リノベーション
- おすすめの人:自由な設計を求めつつ、新築注文より費用を抑えたい人。
- 特徴:構造次第で間取りも柔軟に変更可能。耐震・断熱の改修が必要なら費用増に注意。
- 注意点:構造に制限があり、思い通りの間取りにできないことも。工事中の想定外出費に注意。
5.新築マンション
- おすすめの人:立地や設備重視で、最新仕様の住まいを求める人。
- 特徴:立地や共用施設が魅力。セキュリティや断熱性能も高め。間取りの自由度は低く、価格は高め。
- 注意点:管理費・修繕積立金が家計を圧迫/売却時に資産価値が落ちやすいことも。
6.中古マンション
- おすすめの人:コスト重視で、利便性の高い立地に住みたい人。
- 特徴:価格が安定しており、資産価値も読める。立地にこだわりやすく、選択肢も多い。
- 注意点:築年数のわりに修繕積立金が上がっていないと、将来的な負担増につながる場合も。
7.中古マンション+リノベーション
- おすすめの人:自分好みの空間を、コスパ良く実現したい人。
- 特徴:自由度と価格のバランスに優れる。立地選びもしやすく、近年人気の選択肢。
- 注意点:管理規約でリノベに制限がかかることもあるため、事前確認が不可欠。
家の購入の失敗・後悔に関するよくある質問
まとめ
家の購入は人生の大きな決断です。資金計画や将来設計をしっかり立てないと、購入後に「思っていたのと違った」と後悔することも。だからこそ、ライフスタイルや価値観に合った住宅タイプを選ぶことが重要です。
「理想の住まいを手に入れたいけど、新築は高すぎる」と感じている方には、中古物件購入+リノベーションという選択肢もおすすめ。
ゼロリノベでは、物件探しからリノベーション設計・施工までを一貫してサポートしています。コストを抑えて、自分らしい住まいを実現したい方は、ぜひご相談ください。購入を「失敗」で終わらせないために、納得のいく選択をしていきましょう。