戸建リノベーションのデメリットとは?失敗しないための注意点と対策

戸建てリノベーションには大きく分けて3つの方法があり、工事の規模や内容によって費用や手間、注意点も大きく変わってきます。
「間取りも性能も一新したい」「できるだけ費用を抑えたい」「すぐ住める家がいい」など、目的や条件によって最適な方法は異なります。
この記事では、戸建てリノベーションの代表的な3種類(スケルトン/表層/リノベ済み戸建て)を比較しながら、それぞれどんな人に向いているか、具体的なデメリットや注意点も丁寧に解説。
さらに、当社で実際に手がけた戸建てリノベーションの事例も紹介しますので、ご自身の暮らしに合った選択肢を考えるヒントとして、ぜひ参考にしてください。
戸建てリノベは主に3種類。工事の規模でデメリットも変わる

戸建てリノベーションは、主に3種類あります。それぞれリノベの自由度や費用、工事の手間などが異なり、デメリットや注意点も違います。
種類1:戸建てスケルトンリノベーション
内装や外壁をすべて取り払い、基礎と骨組みだけを残してつくり直す大規模リノベーション。間取り変更や住宅性能の大幅な向上が可能です。
【向いてるケース】
- 建て替えると法律上、面積が狭くなってしまう家
- 思い出や愛着がある家を活かしたい場合
- 自由な間取りや新築並みの性能を求める場合
【主なデメリット】
- 解体、補修範囲が広く、費用・工期ともに大きくなる
- 仮住まいや工事中の二重支出が発生しやすい
一方、スケルトンリノベーションに向かない戸建てもあります。詳しくは、下記の記事をご覧ください。
種類2:戸建て表層リノベーション
構造部分はそのままに、内装や設備など表面的な部分を新しくするリノベーション。費用は比較的抑えられます。
【向いてるケース】
- 状態が良好な戸建てを内装中心に刷新したい場合
- 今の間取りに大きな不満がない場合
【主なデメリット】
- 見えない構造部分の安全性までは保証されない
- 耐震断熱などの性能向上は難しい
種類3:リノベーション済み戸建て
あらかじめ、業者によってリノベーションされた戸建てを購入する方法。工事の手間が省け、すぐに入居できるのが最大のメリットです。
最近では「一部だけ好みに合わせてリノベしたい」といった、再リノベーションを検討するケースもあります。
ただし、表面的にはきれいでも構造や設備が古いままだと、再改修が難しかったり、思わぬ追加費用が発生したりすることも。新築のように見えても、建物の本質的な状態はしっかり確認する必要があります。
【向いてるケース】
- 内装の自由度にこだわりがない人
- 手間や時間をかけずに快適な住まいを得たい人
【主なデメリット】
- 建物の構造的な状態が把握しづらい
- 自分好みの設計に変更しにくい
なお、次章以降では、比較検討のニーズが高い「スケルトンリノベーション」と「表層リノベーション」について、それぞれのデメリットや注意点を詳しく解説していきます。
戸建てスケルトンリノベーションのデメリット
リノベーション費用が高くなりやすい
スケルトンリノベーションは自由度が高い一方で、費用が大きくなりがちです。工事の範囲や想定外の補修によっては、当初の予算を超えるケースも少なくありません。
【デメリット】
- 表層リノベよりも解体、工事範囲が広く費用がかさむ
- 自宅をスケルトンリノベする場合、ローン返済中に工事費、一時的な家賃などが重なり、資金負担が大きくなりやすい
- 中古購入+リノベの場合、工事期間中は賃料とローンの二重払いが発生する
- 劣化箇所が多いと補強工事も必要となり、当初想定より予算がオーバーするケースも
【対策案】
- 物件選びの段階で、建物の状態が良い物件を選ぶ
→1981年以降の新耐震基準を満たしている
→ホームインスペクションをする…など - 「やりたいこと」に優先順位をつけることで、費用コントロールがしやすくなる
- 設計と工事の一括依頼ができる会社を選ぶと、予算全体を見渡しながら計画しやすい
設計・工事に時間がかかる|プラン変更の可能性も
スケルトンリノベーションでは、構造の確認やプラン作成に時間を要し、着工から入居までの期間が長くなりがちです。また、途中で予想外の修繕が必要になると、工期やプランに影響が出ることもあります。
【デメリット】
- 設計3ヶ月前後+工事4ヶ月前後かかることが多く、すぐには住めない
- 工事期間中の仮住まいや、家具・荷物の一時保管が必要になる場合も
- 解体後に構造の劣化などが判明し、プランの見直しが発生することもある
【対策案】
- 工事期間中の仮住まい、荷物保管の段取りを事前に検討
→マンスリーマンション・トランクルームなど - 設計と工事を一括でおこなう、ワンストップリノベーション会社を選ぶことで、プラン変更時の調整や対応もスムーズに
- 工期、引っ越し時期に余裕を持ったスケジュール設定が重要
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戸建て表層リノベーションのデメリット
「表層リノベーション」は一見すると手軽に思えても、見えないリスクや意外な負担があるため、注意が必要です。
建物の安全性
構造部分を解体・確認しない表層リノベーションでは、建物の耐震性や劣化状況を見落とすリスクがあります。
【デメリット】
- 構造の腐食や劣化に気づかず、安全性の低い建物に住むリスクがある
- 築古の戸建てでは、旧耐震基準の建物が多いため注意が必要
【対策案】
- 1981年6月以降の「新耐震基準」の物件を選ぶ
- ホームインスペクション(住宅診断)で状態を確認する
費用と住み替えの負担
工事規模は限定的でも、自由度の高さがかえってコスト増につながるケースも。さらに、工事期間中の住み替えが必要になる点にも注意が必要です。
【デメリット】
- リノベ済み物件より「中古購入+表層リノベ」の方が、総額が高くなりやすい
- 工事中は仮住まい費用や家賃とローンの二重払いが発生
【対策案】
- 「やりたいこと」を明確にして優先順位をつけ、予算内に収める
- 設計、工事の連携が取れたワンストップリノベーション会社を選ぶ
設計・工事の手間と期間
表層リノベーションと言え、間取りの一部変更や設備更新などをともなうため、設計と工事には一定の期間と打ち合わせが必要です。
【デメリット】
- 設計に3ヶ月前後、工事にも3ヶ月前後かかるため、すぐには住めない
- 設計と工事の連携が悪いと、工期遅延やトラブルが発生する可能性も
【対策案】
- 設計から施工まで一貫対応する会社を選び、スムーズに進行させる
- 余裕のあるスケジュールを組んでおく
【弊社事例】中古戸建てを理想のおうちにリノベーション
ここからは、ゼロリノベにて中古戸建をリノベーションした実例を紹介します。
どのおうちも、施主さんの理想とこだわりの詰まったリノベーションになっていますので、戸建てリノベーションを検討している人はぜひ参考にしてみてください!
事例1:縦に暮らす家
広さ重視のご主人と、家事効率を重視する奥様の希望を、4階建ての縦空間を活かしたリノベーションで両立。LDKを1フロアに集約して、家事動線を効率化しました。
日常がスペシャルに!
物件情報
広さ | 248.2m² |
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リノベ費用 | 2000万円〜 |
工期 | 7ヶ月 |
居住人数 | 3人 |

事例2:軸組あらわしの住み継ぐ家
両親から受け継いだ住まいを、思い出と安心を両立させたリノベーション。愛着ある柱や筋交いを活かしつつ耐震性を強化し、広い庭に面したリビングは3世代の団らんをやさしく包み込みます。
玄関からもアクセス可で便利!
ご主人が後片付けに積極的だそう!
家事効率もアップします
物件情報
広さ | 127.11m² |
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リノベ費用 | 1500万〜2000万円 |
工期 | 4ヶ月 |
居住人数 | 2人 |

事例3:白く美しい家
床に近い暮らしを望むご家族のため、1階の和室を開放的な無垢フローリングのLDKにリノベーション。白を基調に、アイアンの手すりが空間の美しいアクセントに。
お子さんが走り回っても気になりません
間仕切り壁を設置しプライバシーを確保
物件情報
広さ | 88.81m² |
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築年月 | 2010年05月 |
居住人数 | 4人 |

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ゼロリノベの評判や受賞実績・事例などを知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

まとめ
戸建てリノベーションは、「何をどこまで変えるか」によって内容も負担も大きく変わります。
スケルトンリノベは自由度が高い分、費用や工期の負担が大きく、表層リノベは手軽な一方で見えないリスクも。リノベ済み戸建ては手間が少ない反面、自由度が低くなります。
大切なのは、ご自身の希望と住まいの状態に合った方法を選ぶこと。
記事内で紹介したチェックポイントや、実例を通じて、理想の暮らしに一歩近づく判断材料となれば幸いです。
