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独身女性がマンション購入後に後悔した4つのポイント。マンション購入のメリットや失敗しないコツを解説!

独身 女性 マンション 購入画像

マンション購入を検討している独身女性は増加傾向にあります。しかし、マンション購入後に後悔したとの声もあることから、慎重に決断したいところですよね。本記事では、独身女性がマンションを購入した後に後悔しがちなポイントを解説。マンション購入のメリットや失敗しないコツ、リノベーション事例も紹介するので、一歩踏み出せずにいる独身女性の方はぜひ参考にしてくださいね。

よくあるご質問

独身女性がマンションを購入するメリットは?

独身女性がマンションを購入するのは、以下のようなメリットが理由として考えられます。

  • 賃貸より経済的で、住宅費用が「もったいなくない」
  • ライフスタイルが変わっても、自分の資産として活用できる
  • 将来への不安を軽減でき、満足度の高い暮らしができる

詳細はこちらをご覧ください。

マンションを購入する独身女性の年齢層は?

マンションを購入する独身女性の年齢層は30代後半から40代前半が多くなっています。30代後半から40代前半でマンション購入を決断する独身女性が多くなる理由としては、以下のようなポイントがあると考えられます。

  • 収入が安定してくる年代なので、マンション購入資金の目処がたつ
  • 勤続年数的にも信用度が高くゆとりある返済計画が立てられるのでローン審査が通りやすい
  • 将来の住まいやライフスタイルについて考える時期になった
独身女性がマンションを購入した後に後悔するポイントとは?

独身女性のマンション購入でよく聞かれる後悔したポイントは、以下の4つです。

  • 毎月のローン返済が思ったより厳しい
  • ライフスタイルの変化に対応できなかった
  • いざ売却しようと思っても売れない
  • 近隣住民とトラブルがあるなど、暮らしにくい環境だった

詳細はこちらをご覧ください。

独身女性がマンション購入で失敗しないためのポイントは?

独身女性がマンション購入で失敗しないためのポイントは、以下の点が挙げられます。

  • 無理のない返済計画を立てる
  • 資産価値も考慮して物件を選ぶ
  • マンション周辺の環境を確認する
  • 可変性のある間取りを検討する

詳細はこちらをご覧ください。

目次

マンション購入者の女性比率は5年間で約2倍に増加

リクルートが発表した「2023年首都圏新築マンション契約者動向調査」によると、首都圏の新築マンション契約者において、独身女性の割合は11.0%となっています。これは2016年からの2021年の5年間で約2倍に増加し、その後3年増加した数字のまま横ばいが続いており、今後も確実に増えていくことがうかがえます。

参考:2023年首都圏新築マンション契約者動向調査(株式会社リクルート)をもとにゼロリノベが作成

実際、住宅の購入からリノベーションをワンストップでサポートしているゼロリノベでも、独身女性の相談数は年々増加しており、独身である今が買い時だと考える方が多いようです。

とくに近年はリモートワークが浸透し、住環境への高い満足度を求める人が増えました。それも独身女性のマンション購入を後押ししている理由のひとつでしょう。満足のいくマンション購入には知識とデータが必要です。

ぜひプロへの個別相談や無料で開催されているセミナーに参加してみてください。ちなみにゼロリノベで行っているセミナーは参加後の営業が一切ありませんので、安心して気軽にご参加いただけますよ。

独身女性がマンション購入を決めた理由は?

ここからは、独身女性が実際にどのような理由でマンション購入決めたのかを、一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会が2024年に実施した「マンション購入にまつわる条件や自身のライフスタイルに関するアンケート」の結果をもとに具体的に紹介していきます。

まずは、マンションを購入するに至った女性の「年齢」から見てみましょう。

2-1.30代後半〜40代前半でマンション購入をする独身女性が多い

一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会の調査結果(以降:調査結果)によると、マンションを購入した女性は、35~44歳が全体の44.0%とボリュームゾーンになっています。

【出典】マンション購入にまつわる条件や自身のライフスタイルに関するアンケート|一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会(2024年)

とくに35歳~44歳でマンションを購入したと回答した割合はいずれも20%を超えており、合計で約44%にも及びます。そしてこのうちの80.5%が未婚女性です。

【出典】マンション購入にまつわる条件や自身のライフスタイルに関するアンケート|一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会(2024年)

30代後半から40代前半でマンション購入を決断する独身女性が多くなる理由としては、以下のようなポイントがあると考えられます。

  • 収入が安定してくる年代なので、マンション購入資金の目処がたつ
  • 勤続年数的にも信用度が高くゆとりある返済計画が立てられるのでローン審査が通りやすい
  • 将来の住まいやライフスタイルについて考える時期になった

思い当たるところがある人は、今が考え時かもしれません。

2-2.「ライフスタイルが変わっても大丈夫」が自分所有マンション購入の決め手

独身でマンションを購入すると「結婚しないと決めたことになるのでは」と不安を感じる女性は少なくありません。しかし実際にマンションを購入した独身女性は、結婚と快適な生活は切り離して考えていることが多いようです。

【出典】マンション購入にまつわる条件や自身のライフスタイルに関するアンケート|一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会(2024年)

調査結果によると、マンションを購入した未婚女性のうち、68.6%は現在も「一人で住んでいる」と回答していますが、「家族と一緒に住んでいる」が9.5%、「パートナーと2人で住んでいる」が4.0%など、ライフステージが変わったり、自分の大切な人とともに住むことを決めた方も多くいらっしゃいます。

「独身でマンションを購入した=結婚しない」ということではなく、今を快適に過ごしたい、無駄な家賃を払わず賢く暮らしたいという考えが強いようです。

「自分の為だけに整えた空間を楽しむ」ことも「自分が選んだ大切な人と共に暮らす」ことも選べるのは、自己所有のマンションだからこその魅力ですね。

もちろん、ライフステージの変更を見越して間取りを確保しておくというのも良いですが、最初の予算を無理なく見積もっておいてその時々に必要なリノベーションをするというのもおすすめです。

▼将来的な間取り変更を見据えて余白を残したリノベーション事例はこちら

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2-3.独身でマンションを購入する女性が買う前に不安だったこと

1章でお伝えしたとおり、マンションを購入する独身女性は増加傾向にあります。
ですが、購入した女性たちも買う前にはたくさんの不安を抱えていました。

ここでは独身でマンションを購入した女性たちが購入前に不安に思っていたことと、その解決方法をご紹介します。

2-3-1.病気で働けなくなったらという不安

マンション購入することに踏み切れない理由で一番大きなものは「マンションを購入しても、もし病気になって予定通りに住宅ローンの返済ができるかどうかわからない」というものです。

特に女性は「乳がん」「子宮がん」等の女性特有の病気もあり、どうしても不安になってしまいますよね。
厚生労働省の「令和2年患者調査」によると乳がんは39万9千人、子宮がんは4万6千人となっています。

もちろん、万が一病気になってしまった場合にはこれまでと同じように働くことは難しく、場合によっては退職などで収入が減少しローンの返済が難しくなることがあります。

ですが、そんな「もしも」に備えて住宅ローンには各社様々な保証がついています。
各社の住宅ローン用団体信用生命保険(団信)では、がんと診断された時点でローンの返済義務がなくなるものや、病気の種類により労働制限の継続で返済が一時免除されるもの、後遺症が残った場合に返済が免除されるものなど様々な保証があります。

「もしも」に備えることで安心してローンを組むことができ、マンション購入に至ったケースも多くあります。
独身女性にとってマンション購入は将来的な負担の軽減につながることもあるのです。
ガン保障特約のみや三大疾病に特化したものなど、住宅ローンを申し込む際にその会社の団芯がどのような保証をしてくれるのかしっかりと確かめておきましょう。

2-3-2.一人で住むにあたり、住む場所を固定してしまうのは不安

独身女性がマンション購入に踏み切れない理由の一つに、セキュリティ面の問題があります。

「付きまとい被害に遭い引っ越した」という話は女性ならではの問題としてよく話題になりますよね。

でも実は、そんな不安にこそマンション購入がおすすめなのです。
分譲マンションでセキュリティ対策がしっかりされている物件を選ぶことで、防犯面の安心につながります。

具体的には以下のような設備があることを確認してください。
・オートロック
・防犯カメラ
・カメラモニター付きインターホン
・ピッキング防止ディンプルキー、ダブルロック
・管理人、コンシェルジュの常駐

他にも最近では宅配ボックスの設置で非対面での荷物受け取りが可能になっているマンションも多くあります。
女性の一人暮らしという不安はセキュリティ設備をしっかりすることで解消することができるでしょう。

2-3-3.マンションが売れなかったらという不安

マンションをいざというときにお金に変えられる資産と捉え、購入を決断する女性もいます。立地条件や利便性が良いなど、資産価値の高いマンションを購入しておけば、将来お金に困ることがあっても売却すればまとまったお金を手に入れられるので安心感を得られます。
ですが、中には「本当に売れるのだろうか」と不安を持つ方も少なくありません。

「マンション購入にまつわる条件や自身のライフスタイルに関するアンケート」における調査結果でも、投資用のマンションや不動産の購入を考えている女性は19.5%にのぼり、自分の住まいだけでなく賃貸活用や売却を視野に入れていることがわかります。さらに、資産形成のための投資をしている女性は82.6%と、多くの女性が自分の将来を考えた資産運用をされているのです。一度きりの人生を賢く豊かに送るためには、「もしも」に備えたライフプランや資産形成を考えることが重要ですね。

【出典】マンション購入にまつわる条件や自身のライフスタイルに関するアンケート|一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会(2024年)

中でも独身女性が比較的手軽に検討できる資産として、マンション購入は注目を集めています。日々のコストは抑えつつ将来への安心が手に入れられるのは大きいですよね。


だからこそ、そのマンションがもしもの時にはきちんとしたお金に変わるよう、人気の立地であるかや、管理組合がきちんと機能しているかなど、資産価値が落ちないように配慮されているかという点に注目して購入を決めることが必要です。

どれくらいの年収の独身女性がマンション購入を検討しているの?

続いて、どのくらいの年収の独身女性がマンションを購入しているのかを紹介します。

3-1.年収は400〜600万円台の女性が半数以上を占めている

調査結果によると、マンション購入したときの年収は500万円台が25.4%で最多。続いて400万円台が19.1%、300万円台が15.3%と続きます。

【出典】マンション購入にまつわる条件や自身のライフスタイルに関するアンケート|一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会(2024年)

2022年の正社員の女性の平均給与が407万円*であることを考えると、平均給与を超えた辺りでマンション購入する女性が多いようです。

*参考:令和4年分 民間給与実態統計調査|国税庁

3-2.マンション購入時の頭金はどれくらい?

マンション購入を検討するときに気になるのが「頭金はいくら必要なのか」ということでしょう。

結論から言うと、「頭金は必ずしも必要ではない」と考えることができます。
もちろん自己資金がある程度あることは間違いないのですが、「頭金が何割ないとダメ」といったようなルールはありません。
つまり、自己資金があっても必ず頭金に回す必要はないのです。

ではなぜ頭金は必要と言われるのでしょうか。これは大きく分けて「月々の支払いを抑えるため」と「ローンの審査を通りやすくする」という二つの理由があります。

頭金が多ければ多いほどその後の月々の支払いは少なくなります。ですが、賃貸での生活を送りながらの貯金となるとなかなか思うようにいかないのも事実です。

この場合希望条件を妥協して物件価格を抑えるか、購入時に行うリフォームやリノベーションを最低限にしてその後の生活でたまったお金で随時行っていくという方法があります。ゼロリノベでも信頼のおけるFPさんによる「安心予算」をご提案しておりますので、今の自分だとどのような物件が購入できるのか気になるという方はぜひ一度ご相談ください。

そして、ローンの審査を通りやすくするというのは言葉の通りで、銀行による審査で自己資金があれば「計画的な人」だと判断され信用度が上がるからです。

ですが先ほども言った通り頭金がこれだけないとダメというルールはないため、「頭金がまだたまってないから…」と購入を先送りにするよりも無理のない返済計画で早い年齢でローンを完済できることのほうが重要です。

3-3.独身女性のマンション購入の価格帯は?

では実際にマンションを購入された女性の価格帯はいくらでしょうか。

調査によると3000万円台が41.9%と最も多く、2000万円台が25.2%、4000万円台が15.2%と続きます。
3500万を毎月8万円のローン、ボーナス返済など無しで計算すると36年程になりますので、納得の価格帯ですね。

【出典】マンション購入にまつわる条件や自身のライフスタイルに関するアンケート|一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会(2024年)

独身女性がマンションを購入する3つのメリット

独身女性がマンションを購入するのには、以下のようなメリットがあることも理由として考えられます。

  • 賃貸より経済的で、住宅費用が「もったいなくない」
  • ライフスタイルが変わっても、自分の資産として活用できる
  • 将来への不安を軽減でき、満足度の高い暮らしができる

順番に紹介します。

4-1.賃貸より経済的で、住宅費用が「もったいなくない」

マンションを購入すると、マンションの賃貸料を生涯払い続けるよりもコストが抑えられます。

たとえば頭金なしで4,000万円のマンションを35年ローンで購入した場合と、賃貸し続けた場合を試算してみると、35年目には下記の表のように支払い家賃の総額が住宅ローンの返済額を約377万円もオーバーします。

マンション購入のシミュレーション

マンション購入のシミュレーション※nom.comの「賃貸とマイホーム比較」シミュレーターでシミュレーションした結果
※支払い家賃は現在10万円、2年ごとに更新(更新料1カ月分・値上げ率3%)で試算
※住宅ローンは借入金額4,000万円、返済金利1.65%(固定金利)、返済年数35年で試算

35歳でマンションを購入したと仮定したなら、35年後は70歳。賃貸であれば、それからさらに10年も20年も家賃を払い続けなければならず、差額は大きくなる一方です。

対してマンションを購入した場合は、住宅ローンさえ払い終われば、あとは維持費や管理費、固定資産税などを払うだけでよくなります。老後に収入が減ってしまうことや、病気やけがなどの「もしも」を考えて長期的に見ると、賃貸よりもコストを抑えられて経済的な点が、マンション購入のメリットです。

さらに掛け捨ての家賃とは異なり、住宅ローンで購入した自宅は資産になるので「家賃を払い続けるのはもったいない」という思いから購入に踏み切る方も多くいらっしゃいます。

4-2.ライフスタイルが変わっても、自分の資産として活用できる

「せっかく購入しても、ずっと住み続けるかわからない」と考える方も多いでしょう。

購入したマンションは自身の資産となるため、居住用として使用するだけでなく、賃貸や売却など自由に活用できます。マンションを購入してから転勤や結婚といったライフスタイルの変化があっても、対応しやすいところがメリットです。

たとえば資産性の高いマンションを購入していれば、生活スタイルやライフステージの変化で住み替えを検討したときもマンションの売却価格でローンを返済できます。せっかく購入したマンションを売りたくない場合は、賃貸物件として貸し出し、家賃収入を得ることも可能です。

「将来どうなるかわからない」という今の不安にだけ目を向けて賃貸マンションで過ごしてしまうと、家賃だけかかり手元に何も残りません。しかしマンションを購入していれば、自分の資産として臨機応変に賢く利用できるのです。

購入することが自分の将来を制限することはありません。むしろ将来の選択肢が多く持っておけるという点でも購入は早い方がいいでしょう。

4-3.将来への不安を軽減でき、満足度の高い暮らしができる

一般的には賃貸住宅は高齢になるほど入居しづらくなります。これは、賃貸の大家が孤独死による訳あり物件になることを不安に思うためです。

そこで、若く健康で働けるうちにマンションを購入して自己資産とすることで将来への不安を軽減することができます。

例えば賃貸住まいで月8万円の家賃を35年支払うと3360万円が掛け捨てとなりますが、月8万円のローンを35年で完済した場合その後物件は住居として確保し安心した生活を送ることも、資産として売却や賃貸として有効活用することもできます。

調査結果でも、マンション購入後の変化として「心が豊かになりゆとりができた」「毎日が楽しく充実している」といった前向きで満足度が高い声が溢れています。

【出典】マンション購入にまつわる条件や自身のライフスタイルに関するアンケート|一般社団法人女性のための快適住まいづくり研究会(2024年)

購入したマンションは自分の資産となるので、自分の好きなように手を加えることも可能です。そのため、リノベーションして自分好みの空間を作り上げることで、さらに満足度の高い暮らし方ができると言えるでしょう。

独身女性がマンション購入後に後悔した4つのポイント

マンションを購入してから後悔しないためには、経験者の体験談も参考にするのがおすすめです。独身女性のマンション購入でよく聞かれる後悔したポイントは、以下の4つです。

  • 毎月のローン返済が思ったより厳しい
  • ライフスタイルの変化に対応できなかった
  • いざ売却しようと思っても売れない
  • 近隣住民とトラブルがあるなど、暮らしにくい環境だった

どのような内容か、順番に見てみましょう。

5-1.毎月のローン返済が思ったより厳しい

独身女性がマンション購入後に後悔することが多いのが、資金繰りについてです。無理のない資金計画を立てていれば問題ないケースがほとんどですが、以下のような場合には返済が厳しいと感じることが多くなるようです。

  • 月々のローン返済額が以前の家賃よりも高い
  • 短期間で終わらせようと返済額を高く設定した
  • ボーナスをローン返済にあてている
  • 貯金のほとんどを頭金に使ってしまい現金が残らなかった

また、月々のローン返済額にだけに気を取られ、固定資産税や修繕積立費の支払いまで頭に入っておらず、出費がかさむケースもあります。

間取りやデザイン、共用施設など、マンション購入に際しては重視したいポイントが数多くあり、さらに好みのリノベーションで手を加え始めると「少しくらいの予算オーバーなら何とかなるかも」と考えてしまいがちです。

しかし住宅ローンの返済以外にも、生活費や美容、旅行などお金をかけたいことは数多くあるはずです。節約ばかりの苦しい生活を送らなくて良いように、購入するマンションの価格帯は慎重に検討しましょう。まずは現在の自分の収入で満足のいくマンションを手に入れつつ日々の生活が豊かになるために安心して取り組める予算はどれくらいか調べることが大切です。FPなどライフプランを踏まえた資金計画を提案してくれるプロに相談するのもおすすめですよ。ゼロリノベでも信頼のおけるFPさんをご紹介することができます。まずは自分の予算を正しく把握して、専門家との二人三脚でベストなマンション購入を考えましょう。

5-2.コンパクトに買いすぎてしまいライフスタイルの変化に対応できなかった

ライフスタイルの変化にも対応できるのが自己所有マンションの魅力だとお伝えしましたが、中には初期の予算を抑えたいために理想よりコンパクトなマンションを購入してしまい、マンション購入後にライフスタイルが変化した際に「ずっと住み続けたかったのに、暮らしにくくなってしまった」と後悔することもあるようです。

例えば将来結婚することはないと考えていても、パートナーが見つかり結婚することがあります。あるいは病気になった親の介護をするために、同居が必要になることも。そうすると独身時代に一人暮らしを前提に間取りを決めた部屋では手狭で、住み替えを検討することになるでしょう。

また、転職や転勤で通勤に時間がかかるようになった、ペットを飼いたくなったけれどペット不可のマンションだった、などの後悔も見られます。

当初から資産運用や投資目的であるなら別ですが、住居用として長く使用することを検討している場合は、間取りの変更が可能かどうかなど、ライフスタイルの変化はあるものだという前提で検討するほうが良さそうです。

5-3.いざ売却しようと思っても売れない

マンションの売却や賃貸を視野に入れて購入したはずなのに、いざ売ろうとすると資産価値が低くなっていて後悔するケースもあります。

マンションを購入したエリアによっては「なかなか売れない」「賃貸の入居者が見つからない」など、思ったように住み替えられないことも少なからずあるようです。

これは資産性を考慮してマンション選びができていなかったことが一因なので、次の章でご紹介する「失敗しないマンション選びのポイント」を参考にしてみてくださいね。

5-4.近隣住民とトラブルがあるなど、暮らしにくい環境だった

せっかく購入したマンションの近隣住民のマナーが悪かったり、トラブルが多発したりすると、住み心地が悪く失敗したと感じることが多くなります。
よく挙げられるポイントは以下の通りです。

  • 騒音が気になる
  • ゴミ捨てやたばこのマナーが悪い
  • 駐車場や駐輪場に他の車や自転車が停まっている
  • 共有施設が使いにくい

住民同士で言い合いになるなどの近隣トラブルが多発するような環境では、不安や恐怖を覚えて女性一人では快適に暮らせません。近隣住民の様子は住んでみないとわからないことではありますが、購入前には周辺環境と合わせてマンション内の治安も確認しておく必要があるでしょう。

独身女性がマンション購入で失敗しないための4つのポイント

ここからは、5章で紹介したような後悔を防ぐためのポイントを4つ紹介します。

  • 無理のない返済計画を立てる
  • 資産価値も考慮して物件を選ぶ
  • マンション周辺の環境を確認する
  • 可変性のある間取りを検討する

物件選びで失敗しないためにも、ぜひ参考にしてください。

6-1.無理のない返済計画を立てる

独身女性がマンションを購入するときには、今と同じ生活が維持できる価格の物件を選ぶことが大事です。

理想のマンションを購入するために無理をしてローンを組んでしまうと、生活が圧迫されて返済に頭を悩ませながら生活しなければなりません。

マンションのローン返済や生活費以外にも、独身女性なら美容代や旅行にもお金を掛けたいと思うでしょう。また不測の事態に備えた貯金も必要なので、無理して高い物件を購入せずに、今と同じ生活が維持できる購入価格のマンションを選ぶのが理想です。

目安としては、手取り年収の20%をローン返済に充てるよう計画を組むのがおすすめです。例えば年収400万円の場合、手取り年収は約310万円です。元利均等(金利1.2%)35年ローンを組むとすると、無理なく返せる額は1,771万円。月々の返済額は約5.1万円となります。

ローンは長期間払っていくものなので、一時的に無理な返済ができても長く継続できるとは限りません。「年収別ローンの返済額早見表」を参考にしながら、無理のない範囲で資金計画を立ててみましょう。

【固定資産税や修繕積立費も負担となる】

住宅ローンを組むときに見落としがちなのが、ローンの返済額以外にかかるお金です。マンションを購入すると、以下のような費用負担も発生します。

  • 固定資産税:毎年資産の所有者が支払う税金
  • 都市計画税:都市計画築に資産を持つ所有者が払う税金
  • 修繕積立費:マンションの大規模修繕を実施するための積立費(毎月徴収が多い)
  • 駐車場・駐輪場代:使用する場合に毎月支払う賃料

これらの費用も含めて年収の20~25%で抑えられるよう、銀行などの金融機関に借入額を相談しましょう。

【長期ローンは40代半ばがマンション購入のタイムリミット】

ローンの完済時期は、金融機関によって75歳~80歳くらいまでが上限に設定されているのが一般的です。そのため30~35年の長期ローンを組もうとすると、自然と40代半ばがマンション購入のタイムリミットとなります。

しかし75歳~80歳までというのは、定年を迎えても働き続けられる、または年金などで充分な返済能力があると判断された場合に限ります。そのため実際にはもう少し短く設定されることもあるでしょう。

返済期間が短くなるとその分毎月の返済額が増えるため、資金計画や検討するマンションを変更しなければならない可能性も。例えば3,000万円のマンションを35年で返済するとなると、毎月の返済額は約7.1万円(金利別)ですが、20年で返済しようとすると毎月12.5万円(金利別)も返済しなければなりません。

住宅ローンを組みマンションを購入することを検討している場合は、できるだけ早く物件選びを開始するのがおすすめです。ただしすでにある程度資金を準備していて10〜20年ローンでOKなら、購入のタイムリミットは伸びるので、慌てる必要はありません。

6-2.資産価値も考慮して物件を選ぶ

将来のライフスタイルの変化に備え、売却や住み替えを視野に入れている場合は、資産価値を考慮してマンションを選ぶことが重要です。

通常、マンションは築年数とともに資産価値が低下し、築後25年を超えたあたりで価格が安定する傾向があります。

下記のグラフを参考にすると、東京都の新築マンションを購入した場合、20年で平米単価が40万円程度下がってしまうことが分かります。

【参考】首都圏中古マンション・中古戸建 地域別・築年帯別制約状況【2023年01〜03月】|東日本不動産流通機構(1頁)を元に作成

新しいマンションを購入したからといって、売却時に高く売れるかというとそうではないのです。そのため購入時には以下の点に留意して、できるだけ資産価値が高く価格相場が値崩れしにくい物件を選びましょう。

  • 都心部や人気エリア、駅直結や駅近など、需要が多い場所にある
  • メンテナンスが行き届いている(修繕を実施している)
  • 魅力的な価値がある(展望が良い、デザイナーズマンション、外観がおしゃれなど)
  • 公共交通機関へのアクセスが良好(駅より徒歩10分以内)

とはいえマンションの資産価値は株と一緒で、いくら吟味しても将来の社会環境や経済状況によりどのように変動するのかはわかりません。

だからこそ「高く売れる」と過信して購入するのではなく、もし値崩れを起こしても問題ないように、前章で解説したように無理のない返済計画を立てることが大切です。

6-3.マンション周辺の環境を確認する

安心して暮らすには、マンション購入前にマンションの周辺環境をチェックしておくことも欠かせません。

一度で終えるのではなく、昼間と夜間など時間を変えて周囲の様子を確認することで、どのような人が住んでいるのか、時間帯によって環境が変化することがないかを把握できます。

とくに女性の一人暮らしとなるので、夜間に最寄り駅からマンションまで歩いてみて、不安を覚えないかも重要なポイントです。日中は静かで暮らしやすい環境だと感じても、夜になると人通りが増えて賑やかになり騒音が気になることや、反対に明かりが少なく歩いての移動に不安を覚えることも多々あります。

またマンション周辺の環境を確認するときには、病院やスーパー、コンビニなど、利用頻度が高い施設への距離もチェックしておくと安心です。

また、マンションによってはマンションの住人同士の自治組織があったり、地域の自治会への加入を求められることもあります。これも平常では協力し合える良い制度ではありますが、近隣住民のタイプが違うとトラブルのもとになることも。

場合によっては一生住む場所となるため、マンションの価格や内装・設備だけにとらわれず、周辺の環境にもこだわってみてください。

6-4.可変性のある間取りを検討する

マンションを購入するときには、部屋が細かく区切られていないような、将来自由に間取りを変更できる可変性の高い物件を選ぶこともポイントです。購入するときは独身であっても、パートナーが見つかったり、年取った親を迎え入れることがあるかもしれないためです。

購入後にリノベーションする場合も同様で、今後もし家族が増えるようなことがあったときでも、そのときどきのライフスタイルの変化に合わせて対応できるような間取りにしておくと安心です。

独身女性がマンション購入したゼロリノベでの実例紹介

最後に「独身女性のマンション購入者の事例を知りたい!」という人のために、ゼロリノベでの施工事例を厳選してご紹介します。

7-1.クラシカルな私だけの空間

「昔から憧れだった」という大きな本棚のある部屋を、取り払うことができない構造壁に装飾を施して大きなアートのように仕上げた施主様。

構造上難しい部分もデザイン一つで宝物のような部屋に様変わりします。

7-2.ホワイトシャビーな猫と暮らす家

愛猫との心地よい暮らしを実現するため、あちらこちらに猫さんのための意匠を希望された施主様。

その上でデザインやインテリア全体はシャビーシックにまとめ、デッドスペースになりがちな勾配天井の空間を「前室」とすることでリラックス空間に変身させました。

>>>さらに詳しく見たい方はこちら

7-3.「頑張らずにシンプル」な私だけの部屋

コンパクトなダイニングキッチンや、あえてWICを作らずリビングに収納を作るなど、ご自身が一番ゆったりと暮らせる空間を提案したデザインです。

扉を作らない大きなワンルームは必要に応じて仕切ることもでき、広々とした空間とプライベートを両立させます。

>>>さらに詳しく見たい方はこちら

7-4.大好きな映画の世界を表現

ロンドンを舞台とした映画の世界観をリノベーションで再現された施主様。

お気に入りを一つ一つ丁寧に飾れるゆったりとした空間の分け方と、すっきりとした生活導線で、趣味の時間を心行くまで楽しむことができます。

>>>さらに詳しく見たい方はこちら

まとめ

独身女性がマンションを購入するメリットや注意点、選び方のポイントなどを、詳しく紹介してきました。最後にこの記事で抑えておきたいポイントをまとめます。

◎独身女性がマンション購入するメリット

  • 長い目で見ると賃貸よりもコストを抑えられることが多い
  • ライフスタイルが変わっても、自分の資産として活用できる
  • 満足度の高い暮らしができる

ポイントは理解したものの、高額な買い物となるマンションを、自分で見極めて購入するのは不安に思う独身女性も多いのではないでしょうか?そんなときには、プロに聞くのが一番です。物件選びからリノベーションまでワンストップでサポートしているゼロリノベにぜひご相談ください!独身女性のこれからのライフプランにあった予算立てから、ファイナンシャルプランナーなどの専門家がお手伝い。マンションを購入しても無理なく楽しく自分らしく暮らせる安心な資金計画を、プロの視点で一緒に考えます。

毎週開催している住まい選びに関するセミナーは、ミュート&顔出し無しで参加できるので、シングル女性でも安心です。もちろん参加後のセールスは一切ありませんのでまずは一度覗いてみてくださいその他マンション購入やリノベーションについてそれぞれの段階の段階に合わせて専門のプロがサポートします。ぜひゼロリノベにお気軽にお問い合わせくださいね。

この記事の制作体制
  • 大月知香

    ゼロリノベの編集者。大学時代にデンマークへの留学を通して、北欧の人々の住まいに対する美意識の高さに感化される。暮らしにおける「住」の重要性を伝えたいと住宅雑誌の編集を経験。より自分らしく、自由に生きられる選択肢の一つとしてリノ...

  • 下原 弥子

    4年前に中古物件を購入しフルリノベーションを経験。新築注文住宅とは違った要望を叶えられるフルリノベーションの魅力に取りつかれ、現在も最高の我が家を更新し続けるべく家族でDIYと部分リノベにいそしんでいる。「ライターは代弁者」をモッ...

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