すぐ分かるユニットバスの使い方ガイド!基本と避けるべきNG使用法
「ユニットバスをあまり使ったことがないけど、どうやって使えばいいんだろう?」
「ユニットバスを検討しているけど、快適に使えるかな?」
そんな風に、ユニットバスの使い方について疑問や不安をお持ちではないでしょうか。
海外ではスタンダードなバス・トイレ一体型の3点ユニットバスですが、日本ではバス・トイレ別の物件や住宅がメジャーなので、あまり馴染みがない存在ですよね。
とはいえ、ホテルにはよく3点ユニットバスが入っているので、「なんとなく自己流で使ってみたことはあるけど、なんだかしっくりこなかった。」という経験があるのではないですか?
「これで良いのかな?どうかな?」と考えながらの入浴では、気が散ってくつろぐことができないですよね。
そこで今回は、ユニットバスの基本的な使い方からより快適にバスタイムを過ごせる使い方、清潔な状態を保つための掃除方法まで徹底的に紹介します。
<この記事でわかること>
- ユニットバスの基本的な使い方(3点ユニットバス向け)
- バスタイムをより快適に過ごすためのユニットバスの使い方
- やってはいけないユニットバスのNG使用方法
- カビを生やさないためのユニットバスの掃除方法
ここで紹介する使い方を覚えておいてもらえれば、今後ユニットバスを使う時にあたふたすることなく、落ち着いてゆっくりバスタイムを過ごせますよ。
また、バスタイムをより快適に過ごすための使い方や掃除方法については、バス・トイレが一緒になった3点式だけではなく1点・2点ユニットバスを使用される方にとっても、知って得する内容となっていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ユニットバスとは? 1点式・2点式・3点式の違い
【1点ユニットバス】
バスルームの中に浴槽だけが配置されているタイプ。一番なじみのあるお風呂の形式。
【2点ユニットバス】
バスルームの中に浴槽と洗面台が配置されているタイプ。洗い場が洗面所も兼ねているもの。
【3点ユニットバス】
バスルームの中に浴槽・洗面台・トイレが配置されているタイプ。単身用の賃貸物件やホテル、外国風の住宅などでよく見られる。
ユニットバスの基本的な使い方
安心してユニットバスを使いこなすために、まずは3点ユニットバスの基本的な使い方を身につけましょう。
ここでは、ユニットバス内の
・お風呂
・トイレ
・洗面台
の使い方をそれぞれ説明していきます。
1-1.ユニットバスのお風呂の使い方
3点ユニットバスで一番わかりづらいのは、お風呂の入り方ではないでしょうか。
まずは、3点ユニットバスでのお風呂の使い方を詳しく説明しますね。
1-1-1.シャワーで済ませる時
浴槽にお湯を張らず、シャワーのみで済ませる時はシャワーカーテンの使い方だけ気をつけておいて下さい。
シャワーカーテンは、浴槽とトイレ側のスペースを仕切るようにかけられているカーテンのことです。このカーテンには、トイレ側の床や壁を濡らさないようにする役割があり、3点ユニットバスを使うなら用意しておくと大変便利です。
ホームセンターや100円ショップ、ネットでも買えるものなので、ぜひ入手しておきましょう。
シャワーを浴びる時は、お湯を出す前にシャワーカーテンを浴槽の内側に垂らして閉めておきます。
こうすることで、シャワーカーテンが水や泡の飛び散りを防いでくれるので、トイレ側の床や壁が濡れずに済むのです。
POINT: シャワーカーテンが体に張り付いてくる時は、カーテンの裾の方にシャワーのお湯をかけるようにすると浴槽側にくっついてくれます。 |
シャワーを浴び終えたら、シャワーカーテンや浴槽をザッと流して石鹸カスを残さないようにし、最後にカーテンを振るようにして水を切って、乾きやすい状態で置いておきましょう。できる限り広げて、空気が通りやすいようにしておくと良いですよ。
シャワーカーテンに汚れが残っていたりずっと湿った状態だとカビが生えやすくなるので、水切りと乾きやすいようにしておくことはシャワー後の習慣にして下さい。
このように、シャワーを浴びる時はシャワーカーテンの使い方がポイントとなってきます。シャワーカーテンの扱いは、ぜひ覚えておいてくださいね。
ユニットバスのカーテンの必要性やメリットについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
1-1-2.湯船に浸かった後に体を洗う時
最初に湯船に浸かりたい時は、まず浴槽にお湯を貯めましょう。この時、シャワーカーテンは浴槽の外側に出しておいてください。
お湯に浸かって体が温まったら、お湯を抜きながら頭や体を洗います。シャワーで体を流す時は、お伝えしたようにシャワーカーテンを浴槽の内側に垂らして閉めておくようにしましょう。
POINT: 先に湯船に浸かる方法は、あらかじめお湯を貯めてからお風呂を使うのでバスタイム中にお湯が貯まるのを待つ必要がありません。 時短で効率的に、でも湯船には浸かりたい!という方には、湯船に浸かった後に体を洗うのがおすすめ。 |
1-1-3.体を洗った後に湯船に浸かる時
湯船に浸かる前に体をキレイにしておきたいなら、まずはシャワーカーテンを浴槽の内側に入れて頭や体を洗います。
体を流したら、シャワーカーテンや浴槽内に残った泡も流し切ってお湯を貯めます。お湯を貯める時にはシャワーカーテンを外側に出しましょう。
湯船に浸かって、お湯を抜いた後にも浴槽内をザッと流しておくと良いですよ。体を洗った後でも、皮脂や髪の毛が浴槽に付着します。汚れを蓄積させないために、最後にきちんと洗い流すようにしてくださいね。
POINT: 先に体を洗う方法では、お湯をためる時間をバスルームで待つ必要があります。 この待ち時間をスキンケアやマッサージをしたり読書をしたりと、ゆったり過ごせる人には、体を洗ってからゆっくりお湯に浸かるのがおすすめです。 |
1-1-4.バスマットやタオルの置き場所
3点ユニットバスを使う時、バスマットやタオルをどこに置けば良いか意外と迷うのではないでしょうか?
基本的にトイレ側の床は濡らさないように入浴する為、バスマットもタオルも浴槽のすぐ近くに置いておくのが正解です。
もしバスルームの外にバスマットやタオルを置いていると、体から雫が落ちてトイレの周りが濡れてしまいます。せっかくシャワーカーテンを閉めて、浴槽の外を濡らさないようにしたのに、これでは意味がありません。
バスマットとタオルを浴槽付近に置いておけば、浴槽から出てそのままバスマットの上に着地し、その場で体を拭けます。これなら体を拭いた状態でバスルームを出られるので、浴槽の外側をほとんど濡らさずに済みますよね。
POINT: 足を拭き終わったバスマットで、床に落ちてしまった水滴や浴槽のフチに残った水滴を拭き取って少しでも湿気を溜め込まないようにしましょう。 さらに体を拭き終わったタオルでシャワーカーテンの水滴もザッと拭えば、シャワーカーテンが乾きやすく、カビ予防に繋がります。 |
1-1-5.脱いだ服と着る服の置き場所
3点ユニットバスの場合、脱いだ服やこれから着る服の置き場所に困りますよね。ユニットバスの中に置くのか、それとも外に置いておくのが良いのか迷うところです。
そこで、脱衣や着衣を行う場所を基準に服を置く場所を決めてみてください。
ユニットバス内で着替えをする場合 ユニットバスの中で着替えを行うなら、脱いだ服や着る服もユニットバス内に置いておいた方が便利です。 ユニットバスの中に棚やラックが無いなら、とりあえずトイレの貯水タンクの上や便器の蓋の上に置いておきましょう。便器の蓋の上に置くのはちょっと…という方は、収納ボックスやバスケットを利用してみて下さい。蓋の上にボックスを乗せて、その中に服を置けば、服とトイレの蓋が直接触れないので抵抗感が無くなるのではないでしょうか?ユニットバスの外で着替えをする場合 ユニットバスの外で着替えを行うなら、バスルームを出てすぐのところにお風呂の後に着る服を置くべきです。 服の置き場所として棚やラックを設置するのも良いですし、あまり場所を確保できないなら小さめの椅子を服の置き場所として使うのも省スペースでおすすめです。脱いだ服は、洗濯物用のカゴを持ってきておいてその中にポイポイと放り込むのがラクですよ。 |
1-2.ユニットバスのトイレの使い方
ユニットバスでのお風呂の使い方を紹介しましたが、トイレについても見ていきましょう。
もしかするとあなたは、ユニットバスはいえトイレは普通のトイレと同じように使えば良いと考えていらっしゃるかもしれませんね。
確かにそこまで勝手は違いませんが、守って欲しいことが2つだけあるのです。それは、
・防水スリッパを使う
・床にモノを置かない
の2点です。
では、一つずつお話ししますね。
1-2-1.防水スリッパを使う
トイレを使う時には、防水スリッパを履くようにすると便利です。
お風呂を使った後、どうしてもトイレ側の床に水滴が残っていたり、なんとなく湿っていたりすることもあります。そんな時、裸足だと足が濡れてしまいますし、布製のスリッパだとスリッパが水を吸って湿ってしまいますよね。
どちらの場合も、足を拭いたりスリッパを乾かす手間が増えて面倒です。トイレの度にそんなことをしなくて済むように、防水スリッパがあると良いのです。
防水と言っても、水を吸わない素材でできたスリッパやサンダルならなんでもOKです。手軽に安く手に入れられるものを使ってみてくださいね。
1-2-2. 床にモノを置かない
トイレの床には、サニタリーボックスや掃除用具などを置きたくなりますよね。しかし、3点ユニットバスの場合は床に物を置かない方が衛生的で、掃除もしやすいです。
お風呂に入った時、どうしても床に水滴が落ちたり濡れたりすることがあります。もし床に物が置いてあると、水がその隙間に入り込んでその部分だけ乾きにくい状態になってしまいます。
その状態で放っておけばカビが生えやすくなりますし、かと言ってお風呂の度に床に置いてある物を持ち上げて拭くのはさすがに面倒ですよね。だから、最初から床には何も置かない方が衛生的にベターです。
また、4. ユニットバスの掃除方法 で詳しくお伝えしますが、ユニットバスの床はシャワーで流して洗うのが手っ取り早く綺麗にできる掃除方法です。
この時にも、床には何も置いてない方がスムーズに掃除することができますよ。
サニタリーボックスも便器の掃除ブラシも、使い捨てのものや壁にかけられるものを選んで、床には直に置かないようにしましょう。
1-3.ユニットバスの洗面台の使い方
広くない3点ユニットバスの洗面台は、物を置くスペースがほとんどありません。そんな洗面台をうまく使うためのコツは次の2つです。
・置くものは少なめにする
・吸盤やマグネットを有効活用する
それぞれもう少し詳しくお伝えしていきます。
1-3-1.置くものは少なめにする
3点ユニットバス、特に単身用の物件のユニットバスでは洗面台のスペースがかなり限られているので、洗面台に置いておくものは厳選する必要があります。
なかには洗面台のフチくらいしか物を置く場所がない場合もあり、独立洗面台と同じ量の物を置いておくのは到底無理です。
そこで3点ユニットバスの洗面台に置くものは、「水回りに置いておく必要のあるもの」と「お風呂の直後に使うもの」だけを厳選しましょう。
例えば、
歯ブラシと歯磨き粉
コンタクトレンズの洗浄ケース
化粧水
シェーバー
というように、5点程度で抑えるようにすると良いですよ。水回りに置く必要のあるものは、キッチンのシンクに分散させるのもアリです。
洗面台に置くものは、このように精鋭のみを選び抜くようにしてみて下さいね。
1-3-2.吸盤やマグネットを有効活用する
すでにお伝えしたように、ユニットバスの洗面台にはスペースがほとんどありません。
そこで必要になってくるのが、吸盤やマグネットで取り付けられるカゴ・フックです。
吸盤やマグネットを活用すれば、洗面台の収納スペースを増やすことができますし、強度によっては、重さのあるものを壁面のカゴに入れておくことも可能なので、置けるものの選択肢も広がりますよ。
また濡れやすい洗面台のフチに直接物を置かずに済むので、水回りで発生するあのイヤなぬめりともおさらばです。
マグネットや吸盤には、例えば次のような活用方法があります。
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あなたが洗面台に置いておきたいものに合わせて、吸盤やマグネットのついた収納グッズを活用してみて下さいね。
ユニットバスのもっと快適な使い方
3点ユニットバスの基本的な使い方を説明してきましたが、ここからはユニットバスでより快適に過ごせる使い方を紹介していきます。
1点・2点ユニットバスでも参考になる方法をお伝えするので、バスルームでゆったりとくつろぎたい方はぜひ参考にしてみて下さいね。
2-1.居心地を良くする使い方
ユニットバスの多くは白っぽい樹脂系の材質でできていて、どこか無機質さを感じてしまいませんか?
そんなユニットバスが、自分の部屋のように落ち着いて過ごせる空間になればバスタイムがより楽しみになりそうですよね。
そこで、ユニットバスを居心地が良くいつまでも居たくなるようなバスルームにするアイデアをご紹介します。
2-1-1.ゆっくり湯船に浸かるならバスタブトレーがおすすめ
お風呂の中で読書をしたりスマホをチェックしたり、ゆっくり自分の時間を過ごしたい方が取り入れるべきなのが、バスタブトレー。
バスタブトレーとは、浴槽の端と端に渡して使う簡易テーブルのようなものです。バスタブトレーの上は安定しているので、本やスマホはもちろん、好きなドリンクやアロマキャンドルを置いておくこともできます。優雅に半身浴を楽しむにはもってこいのバスグッズですよね。
さらにバスタブトレーの素材は多様で、竹製や木製のものもあるので無機質なユニットバスにやわらかいナチュラル感をプラスすることもできますよ。
ユニットバスでゆったりとくつろぐなら、ぜひバスタブトレーを取り入れてみて下さいね。バスタイムがワンランクアップすること間違いなしです。
2-1-2.好みのボトルに詰め替える
ユニットバスの無機質で寂しい印象を手軽に変えたいなら、まずボトルの詰め替えからやってみて下さい。
とっても簡単ですが、シャンプーやトリートメント、ボディーソープなどの中身をお好みのボトルに詰め替えるだけで、バスルームにあなたらしいポイントができて愛着がわきますよ。
数ある中から選んだお気に入りのボトルは、ただの容器ではなくインテリアです。
ボトルを選ぶ時は、バスルーム用のインテリアを選ぶと思ってこだわって選んでみて下さいね。その方がユニットバスの空間を好きになれるはず。
よりおしゃれに見せるなら、ボトルの形は揃えるのがおすすめです。
2-1-3.はがせる防水壁紙やステッカーでプチDIY
ユニットバスをもっと自分好みの空間にしたいなら、防水の壁紙やステッカーを貼ってみましょう。
壁の色が変わると、空間の印象はガラリと変わります。
例えば、白っぽいユニットバスの壁がビビッドなオレンジになったところをイメージしてみて下さい。壁がオレンジ色になったユニットバスは、お風呂に入る度に元気が出るような、明るい気持ちにしてくれる場所になると思いませんか?
他にも、ブルー系の壁紙なら気持ちを落ち着けてくれる空間に、パステルカラーなら可愛らしくておしゃれな空間にしてくれます。
このように、壁をあなたの好きな色や柄にすることで、ユニットバスがあなたのお気に入りの空間になるはずです。
貼ってみてイメージが違った時や、引っ越しする時のために、はがせるタイプのものを選ぶということだけ注意して下さいね。
2-1-4.消臭剤代わりにリードディフューザーを置く
特に3点ユニットバスを使用する予定の方は、リードディフューザーを置いてみて下さい。
リードディフューザーとは、アロマオイルの入ったボトルに専用のスティックを挿して香りを楽しむアロマグッズのこと。好きな香りを選べて、見た目もおしゃれなのでインテリアとしてお部屋に置いている人も多いです。
3点ユニットバスでは、トイレと同じ空間にお風呂や洗面台があるので、独立したトイレより臭いが気になるタイミングが多くなります。そんな時のために消臭剤を置いておくのも良いのですが、どうせならおしゃれで自分の好きな香りのものを置きたくはありませんか?
リードディフューザーなら火も電気も使うことなく、消臭剤の役割もインテリアとしての役割も果たしてくれます。
ぜひユニットバス内に置いておきたいアイテムですよね。
2-2.きれいな状態を保つ使い方
毎日使うユニットバスは全くお手入れをしないと、すぐに汚れやカビがついてしまいます。
服を着ていない無防備な状態で使うユニットバスに、黒々としたカビが生えていたり、やたらザラつきやぬめりがあるのは気持ち悪いものです。
でも実は、ちょっとしたことを気をつけるだけで、きれいな状態が長続きします。
そのためのポイントを、下記の表にまとめたので参考にしてみて下さい。
しっかり換気する | 湿度が高いとカビが発生しやすくなります。換気扇を回したり窓を開けて、しっかり換気するようにしましょう。換気扇は24時間運転させるのがベスト。 |
汚れを蓄えない | 目には見えなくても、お風呂を使うだけで石鹸カスや皮脂汚れが浴槽や床・壁に付着します。そういった汚れを蓄えないために、お風呂から出る前にシャワーで全体を流すようにしましょう。50度以上のお湯で流せば、カビ予防にも繋がります。 |
モノを浮かす | バスタブや備え付けの棚など、濡れやすい場所に物を直置きするのはぬめりの原因になるのでやめましょう。吊り下げるタイプのラックやフックを利用して、モノは浮かすようにして下さい。 |
いかがですか?これくらいなら注意を払えそうじゃないでしょうか。
毎日裸の状態で使うユニットバスは、家の中でも一番清潔に保ちたい場所です。
普段はこうしたちょっとしたことに気を使うようにして、週末や時間ができた時にしっかり掃除をするようにすれば、清潔な状態をキープすることができますよ。
2-3.狭さを感じにくくする使い方
時短派の人にとっても、ゆっくりくつろぐ派の人にとっても、お風呂はその日の疲れや汚れがスーッと消えて爽快な気持ちになるものではないでしょうか。そんな貴重なバスタイム、せっかくなら狭い場所より広い場所で過ごしたいですよね。
実際に空間を広げることはできませんが、ユニットバスの限られた空間をできるだけ広く使う工夫をすることはできます。そのために大切なのが、
・収納を工夫すること
・広く見える工夫をすること
の2つです。それぞれ具体的な方法をお伝えしますね。
2-3-1.ユニットバス内の収納を工夫する
ユニットバス内の空間は、普通の室内よりもずっと狭いですよね。収納に使えるスペースもかなり限られます。
そのため、ユニットバス内に置く物はスペースが狭くならないよう、工夫して収納する必要があります。
元々限られたスペースなのに、ラックを床に置いたりしたら、その分使える場所が狭くなってしまいますよね。そうならないように、空間を上手に使うのが重要です。
そこで、元々使えていないデッドスペースをうまく使って収納しましょう。
デッドスペースは、利用できなくて持て余している空間のことで、ユニットバス内にも存在します。
ユニットバス内のデッドスペース例と、そのスペースをうまく使う方法をまとめたので、あなたのバスルームでも実践してみて下さいね。
シャワーフック付近 | シャワーフックに掛けて取り付けるシャワーラックを使う |
蛇口付近 | 蛇口の少し上方(蛇口をひねるのに邪魔にならないところ)の壁にマグネット式のラックを取り付ける |
トイレのタンク上 | ・二段以上のラックを設置する ・縦に突っ張るタイプのキッチンラックを設置する |
トイレットペーパーホルダー上 | ホルダーの隙間に差し込んで設置するタイプのラックを使う |
天井付近 | 壁と壁で突っ張るタイプの棚を設置する |
上で挙げたスペースにラックや棚を設置しても、「狭くなった」と感じることは無いはずです。
このようにユニットバス内にも、普段利用しないデッドスペースは必ずあります。そこをうまく使うことで、体感する空間を収納のせいで狭めないようにしましょう。
2-3-2. 広く見える工夫をする
視覚効果を利用して、空間を広く見えるようにすることもできます。
ユニットバスを少しでも広く感じるようにするためには、視界を遮らないことと色使いに気をつけることが大切です。
ユニットバスで視界を遮るものといえば、3点ユニットバスには付き物のシャワーカーテンです。
カーテンを閉めると、空間が仕切られる上に照明の明かりも遮られるので、シャワー中は狭い箱の中に閉じ込められたような閉塞感を感じます。
この欠点を解決してくれるのが、透明なシャワーカーテンです。シャワーカーテンとしての役割を果たしつつ、カーテンの向こう側も見通せるので閉塞感がかなり改善されます。透明なので、照明の明かりもそのまま届きます。
また、ユニットバス内に白っぽい色を多く使うことも空間を開放的に見せるのに効果的です。
ご存知かもしれませんが、白は膨張色といって広がって見える色です。下の画像を比較してみて下さい。
上の画像の方が、広がりがあるように感じませんか?逆に下の画像はシャープな印象ですよね。
このように、白っぽい色や明るく柔らかい色の割合を増やすことで、広がりのある印象になります。ユニットバス内にも膨張色を多めに使うことで、開放的な空間になりますよ。
ユニットバスのNGな使い方
ユニットバスの基本的な使い方や、より快適に過ごすための使い方を紹介してきましたが、実はやってはいけない使い方もあります。
間違った使い方をしていると、ユニットバスを傷めたり、状態を悪くしてしまうことになります。そんなことにならないよう、ここではユニットバスのNGな使い方を3つお伝えします。
どれもユニットバスにとって良くない使い方なので、絶対に避けるようにして下さいね。
3-1.排水溝に髪の毛を流すのはNG
ユニットバスで髪を洗ったり、とかしていると、どうしても髪の毛が抜けてしまいますよね。しかし、その髪の毛をそのまま排水溝へ流してしまうのはNGです。
流れてしまった髪の毛は、排水溝の奥で発生したぬめりに絡め取られて、排水管の詰まりに繋がるからです。排水管や排水溝が詰まると、水の流れが悪くなるのはお分かりですよね。
流れが悪くなるだけでもかなり不便ですが、さらにそのままシャワーなどを使い続けていると、流れきらない水が洗い場(3点ユニットバスならトイレ側の床)に溜まって、ユニットバスの外へ溢れ出してしまうこともあります。
さらに悪いことにユニットバスの外に溢れてしまった水は、下の階へ漏れ出てしまう可能性もあり、マンションやアパートであれば階下の方に大変な迷惑がかかってしまいます。
そんな事態に発展しないように、髪の毛をそのまま流してしまうのは避けましょう。
浴槽や洗い場、洗面台の排水口にはヘアキャッチャーやネットを設置して、そこに引っかかったものを捨てるようにすると良いですよ。
3-2.タワシやメラミンスポンジの使用はNG
頑固な汚れを落としやすいタワシやメラミンスポンジですが、浴槽を傷つけてしまう恐れがあるのでユニットバスで使うのはやめましょう。
またユニットバスには汚れを付きにくくする加工や抗菌加工が施されていることもあり、タワシやメラミンスポンジで擦ると、その加工を剥がすことになってしまいます。綺麗にしているつもりが、逆に汚れやすい状態にしてしまうなんて本末転倒ですよね。
ユニットバスの掃除に使うなら、お風呂用のものや食器用スポンジを選ぶのが安全です。
3-3.お風呂の後に換気をしないのはNG
お風呂を使い終わった後に、換気をしないのもNGな使い方です。
ユニットバスは隙間の無い構造になっていて、お風呂を使っている時に熱や湿気が外に逃げにくい性質があります。
お風呂の使用中には嬉しいポイントなのですが、お風呂を使い終わった後に換気をしないと湿気のこもった状態が続くということです。
湿度の高い状態が続くとカビが生えやすくなり、梅雨の時期や夏ならあっという間にユニットバス内に黒いカビが発生してしまいます。
少しでもカビの発生を抑えるために、お風呂を使った後は必ず窓を開けたり換気扇を回して、湿気を外に逃すようにしましょう。
ユニットバスの掃除方法
ここまででユニットバスの使い方や、やってはいけないことをお伝えしました。今後ユニットバスを使う際には、迷わずスムーズに使用できるのではないでしょうか。
ただ、ユニットバスのある生活をする予定があるなら掃除の方法も前もって知っておきたいですよね。そこでここでは、手軽にできてカビ予防にもなるユニットバスの掃除の仕方を場所別にご紹介していきます。
どれも簡単にできる掃除方法なので、お風呂に入ったついでやスキマ時間でやってみて下さいね。
4-1.浴槽と壁の掃除方法(1点〜3点ユニットバス共通)
必要なもの | 浴室用の中性洗剤、柄付きのスポンジ、タオル |
所要時間 | 10分 |
浴槽の掃除は、中性洗剤を吹きかけてスポンジで全体を擦ればOK。定期的にやっておけば、綺麗な状態を保てます。
浴槽を掃除するついでに、そのまま壁もゴシゴシ洗ってしまいましょう。カビが生えていなければ、そのまま中性洗剤で十分汚れが落ちますし、浴槽と同じ頻度で擦り洗いすることでカビ予防にも繋がります。
全体を洗い流したら、最後にタオルでザッと水気を拭いて換気をしましょう。
4-2.排水口の掃除方法(1点〜3点ユニットバス共通)
必要なもの | 使用済みの歯ブラシ、浴室用中性洗剤 |
所要時間 | 5分 |
まず、排水口の目隠しカバーやヘアキャッチャーを取り外して洗剤を吹きかけます。排水口の周りにも吹きかけておきましょう。
後は歯ブラシで細かいところまで擦って汚れを落とすだけ。洗剤を流したら、取り外した部品を元に戻して完了です。
排水口は掃除の頻度が高ければ高いほど、掃除にかかる所要時間が短くなります。逆に、ずっと放置しているとぬめりやカビ、臭いが発生してなかなか綺麗になりません。
できる限り頻繁に掃除をして、一度の所要時間を5分程度で済ませるのが一番ラクな掃除の仕方なので、気がついた時に掃除するようにしてみて下さい。
4-3.床の掃除方法(1点・2点ユニットバス共通)
必要なもの | 使用済みの食器用スポンジ、浴室用中性洗剤 |
所要時間 | 5分 |
ユニットバスの床全体に中性洗剤を吹きかけ、使い古しの食器用スポンジで擦り洗いしましょう。
床を掃除する時に気をつけて欲しいのが、四隅や壁との境付近です。この辺りは汚れが溜まりやすく、ピンク色の汚れが出やすいので念入りに擦るようにして下さい。
洗剤を洗い流したら、換気扇を回しておくようにしましょう。
4-4.洗面台の掃除方法(2点・3点ユニットバス共通)
必要なもの | 小さめのスポンジ(洗面台付近に常にかけておく) |
所要時間 | 3分 |
ユニットバス内の洗面台は、ツルッとした陶器製のことが多く、汚れを落としやすいです。
よっぽど放置していなければ、洗剤を使わなくてもスポンジで擦るだけでザラつきや滑りはすぐに取れます。
小さめのスポンジを洗面台の近くにかけておけば、歯磨きをしながら片手で掃除ができてしまいますよ。
4-5.シャワーカーテンの掃除方法(3点ユニットバスのみ)
必要なもの | 洗濯用洗剤 |
所要時間 | 計15分(洗濯時間を除く) |
シャワーカーテンは、取り外して洗濯機で洗うのが一番ラクです。
普通の洗濯物よりサイズは大きいですが、重さは軽いものが多いので干すにもさほど苦労しないでしょう。
週末ごとに洗って天日干ししておけば、かなりカビが生えにくくなるのでぜひ実践してみて下さいね。
<※シャワーカーテンには、洗濯機で洗えるものと洗えないものがあります。シャワーカーテンを購入する時は、洗濯OKのものを選ぶようにして下さい。>
4-6.トイレの掃除方法(3点ユニットバスのみ)
必要なもの | トイレ用洗剤、流せるトイレ用除菌シート、ビニル手袋、雑巾 |
所要時間 | 15分 |
ユニットバスのトイレ掃除では、トイレ側の床もシャワーで流して綺麗にすることができます。
便器も床も綺麗にできる、効率の良い手順をステップ形式でご紹介しますね。
STEP① | 便器の中に洗剤を回しかけて10分おく。この時必ず換気扇を回すようにしましょう。 |
STEP② | 待っている間にシャワーで床や便器の下の方を洗い流す。 |
STEP③ | 10分経ったら、ビニル手袋をして除菌シートで便座や便器の濡れているところを拭く。 |
STEP④ | 使い終えた除菌シートをトイレに流す。この時トイレの中にかけた洗剤も流れます。 |
STEP⑤ | 雑巾や重ねたキッチンペーパーなどで床の水気をザッと拭き取る。 |
この方法で週に一度以上掃除できれば、便器の中をブラシで擦らなくても綺麗な状態をキープできます。
とはいえ月に一度は、汚れが溜まりやすいフチ裏を擦り洗いするようにしましょう。
湿気がこもるユニットバスの注意点
カビ予防も兼ねたユニットバスの掃除方法を紹介しましたが、湿気がこもりやすい特徴のあるユニットバスにとって、マメな掃除や換気はとても重要なことです。
また、その他にも湿気がこもりやすいからこそ注意しておくべき点があります。
ここでは湿気のこもるユニットバスで気をつけるべきことを3つお伝えします。
5-1.浴槽のお湯は早めに抜く
湯船に浸かった後は、お湯はできるだけ早く抜くようにしましょう。
いくら換気扇を回していても、浴槽にお湯が張ってある状態だと換気が追いつきません。
その結果、ユニットバス内は湿気の高い状態が長く続くことになり、カビが生えやすい環境を作ってしまいます。お風呂の後はすぐにお湯を抜くことを習慣にして下さいね。
でも、後でもう一度入りたい時や家族のためにお湯を残しておく場合もありますよね。その場合は、蓋をして浴槽内に湿気を閉じ込めると良いですよ。お風呂のお湯をしばらく残しておくことがありそうなら、蓋は必ず入手しておきましょう。
5-2.長風呂する時は必ず水分補給
湯船に浸かってゆっくり過ごす時は、こまめに水分補給をして下さい。
ユニットバスは湿気がこもりやすいことに加えて、熱気を逃しにくいという性質もあるので、お風呂に長く浸かっていると、感じている以上にユニットバス内は高温多湿状態になるのです。
その状態で水分を摂らないでいると、熱中症になるおそれもあり、危険です。
長風呂は無理のない範囲でするようにして、水分補給をしっかり行うようにして下さいね。
5-3.湯船に浸かるときはトイレットペーパーを外す
3点ユニットバスの場合は、お風呂にお湯を貯める前にトイレットペーパーをユニットバスの外に出しておいた方が良いです。
お湯を張ると、シャワーだけで済ませる場合より湿度の高い状態が長く続くことになります。そうすると、裸の状態で置いてあるトイレットペーパーは湿気を吸ってふにゃふにゃになり、しばらく使うことはできません。
ビニール袋に入れるなどして密閉した状態で保管しているストックはそのままでも大丈夫ですが、ホルダーについているトイレットペーパーや、裸で置いてあるストックは事前に外に出しておきましょう。
まとめ
3点ユニットバスの基本的な使い方や、1点〜3点ユニットバスに共通する、より快適な使い方を紹介してきました。
快適なバスタイムを過ごすための使い方がお分かりいただけたのではないでしょうか。
加えて、やってはいけないユニットバスのNGな使用方法もお伝えしました。
ユニットバスのNGな使い方 |
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やってはいけないことも、ぜひ覚えておいて下さいね。
ユニットバスの掃除方法についても、下記の部分別に紹介しました。
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また、ユニットバスは湿気がこもりやすい構造になっているため、次のことに注意して使ってくださいね。
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これからユニットバスを使われる際に、この記事の内容が役に立てば幸いです。