4人家族のマンション間取り|理想に左右されない「らしさ」の取り入れ方
4人家族のマンションの間取りを考えたときに、イメージを湧かせるための情報収集は必須です。
インターネットで検索をすると「理想の間取り」や「4人家族に最適な広さ」など多くの情報を得られますが、果たしてそれは、本当に自分の家族にマッチしているのでしょうか。
予算や立地にライフスタイルなど、4人家族とはいっても、暮らし方に合わせた間取りは十人十色です。
今回は4人家族のマンションの間取りを考えている方へ、理想に左右されない家族の「らしさ」の取り入れ方を、実例を通して提案します。
デザイン性と機能性を兼ね備える、4人家族の間取りの実例も併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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4人家族は何LDKの間取りが最適?
4人家族のマンション間取りで多いのは「2LDK〜4DK」です。
しかしこの中でも、家族のライフスタイルや子どもの年齢、こだわりや暮らし方によって最適なLDK数は変わります。
LDK数を左右する個室(寝室、子ども部屋、趣味部屋など)については、兄弟姉妹の性別が同じ場合であれば、1部屋に子ども二人で過ごせることも考えられますね。
ただし、性別が違うとそれぞれの個室が必要になることも…。
さらには夫婦がそれぞれの個室を希望したりと、ライフステージの変化は間取りにも影響を及ぼします。
そこでフリースペース(余白)を残し、部屋数を変化できるよう、可変性のある間取りにしておけば、将来のライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。
4人家族の間取りで考えておきたいのは“今の暮らしの不便さ”
参照:くらしのマーケットマガジン「自粛生活でお家への不満、明るみに 家ナカ時間を快適にする人気アイテムとは?」
まずはじめに考えたいのは、今の住まいの中に潜んでいる暮らしの不便さ。トップ3にランクインしたのは「収納」「汚れ」「間取り」でした。その中でも具体的な理由を一部抜粋すると、以下の理由が挙げられます。
- 在宅の仕事部屋がない
- 和室をフローリングにしたい
- 無機質なプリント合板や安っぽい壁紙をなんとかしたい
- 収納場所を多くしたのに、貧乏性なので物が増えて困っている
- 間仕切りが多すぎて、部屋が狭くなっている
- 1階の日当たりが悪いので寒い
このような不便さを感じている方は、マイホームへの憧れや理想は高くなりますよね。住まいに「らしさ」を取り入れるには、今の住まいの中に潜んでいる不満点が大事な要素になります。
4人家族の間取りを考える検討材料として、家の中の不満点を話し合ったり、メモをとったりして記録に残しておくことで、間取りのヒントが浮かんできますよ。
住まいに不満を持ちながら暮らすのはストレスですよね。
ゼロリノベでは賃貸暮らしの方向けに、アクセントウォールの活用術やライティングレールの取り入れ方、飽きのこない北欧インテリアのコツなどを紹介しています。現在賃貸マンションに暮らしている方は、今できることから改善してみてはいかがでしょうか。
ライフスタイルに合わせた4人家族の間取りを紹介!
ここでは、それぞれ異なる4人家族のライフスタイルに合わせたマンションの間取りを、以下の7つの実例にまとめて紹介します。
- 家事動線を意識した間取り
- 安心安全の無垢材を取り入れた間取り
- 防音室のある間取り
- ワークスペースがある間取り
- 図書館のある間取り
- 秘密基地を思わせる間取り
どの間取りも趣味や好み、暮らし方に「らしさ」を感じる実例ばかりですのでぜひ、参考にしてみてください。
4人家族のマンション間取り事例1
家事動線を意識した間取り
2人の子どもの子育てをするにあたって、特にママが重要視するのは「家事がラクな間取り」ではないでしょうか。子育て世代のママの「らしさ」がたくさん詰まったこの間取りでは、キッチンからのアクセスを考慮し、ウォークインクローゼットと洗濯機を隣り合わせにすることで、すぐに洗濯物をしまえるようになっています。
作業スペースやパントリーは、日々の料理や家事をするのにはぴったりの設備です。
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4人家族のマンション間取り事例2
無垢材を取り入れた間取り
漆喰や無垢の木など、自然素材を使うことで夫婦の「らしさ」がみえる、安心・安全の間取り。
間取りだけでなく、素材にこだわることで空気がクリーンになり、居心地の良さがさらに向上します。
リビングの一角に造りつけた小上がりは、床下収納として活躍していますが、将来の子ども部屋に活用するための余白としても計画されています。小さな子どものいる4人家族なら、小上がりで洗濯物を畳んだり、キッズスペースにしたりと多用途に使えますね。
4人家族のマンション間取り事例3
防音室のある間取り
夫婦ともに楽器演奏が趣味ということもあり、防音室を組み入れた夫婦の「らしさ」が感じられる間取り。また、ホームパーティーをよく開くことから、大きなダイニングテーブルとベンチシートをダイニングに設置しています。
趣味や生活スタイルが夫婦共通であれば、将来的に4人家族を想定しても間取りへのこだわりが共有できそうですね。
4人家族のマンション間取り事例4
ワークスペースがある間取り
リモートでの仕事が多い方や、在宅ワークで働く方に参考にしてもらいたいのが、ワークスペースを備えた間取り。
間取りの中に2つのワークスペースを配置しても、リビングや共有部分の広さはそのままに、日当たりや集中のしやすさもバッチリです。リビング内にはオープンスペースと、ゆるく仕切った個室を設けています。
将来の間取り変更にも対応できる可変性に加え、先々まで家づくりを楽しめるような間取りです。
4人家族のマンション間取り事例5
図書館のある間取り
「これがマンションの間取り?」と思わせるような、メゾネット風の立体構造が特徴の間取り。高い天井を活用し、ロフトには可動棚の造作本棚を設置した、まるで図書館のような家です。たくさんのお気に入りの本を最大限に収納できる、読書家の「らしさ」が感じられます。子どもにとっての読み聞かせスペースだけでなく、家族の時間をゆったり過ごせる大切な場所としても重宝する空間です。
4人家族のマンション間取り事例6
秘密基地を思わせる間取り
4人家族となると、部屋の数や広さに頭を抱えてしまいがちですが、こちらは「4人家族らしさ」が感じられる、ワンルームの間取りです。大きなリビングには、ゆるやかに仕切られた寝室と収納が兼ねられ、ところどころに子どもの遊び心をくすぐるようなスペースも。まるで秘密基地のような、毎日が楽しくなる伸び伸びとした空間が特徴の間取りです。壁が少ないからこそ、エアコン1台で空間全体を快適な温度に保てるのも、ワンルームならではのメリットですね。
4人家族の間取りで「らしさ」を取り入れるたった2つのコツ
ここからは、4人家族が理想に左右されない「らしさ」を取り入れた、マンションの間取りを考える上でのコツを2つ解説します。
- 多用途なスペースをつくり余白を残しておく
- プライベートな空間をつくる
2つのコツについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.多用途なスペースをつくり余白を残しておく
子ども部屋や寝室など、用途を限定した部屋をつくってしまうと、生活スタイルに変化があった際に対応ができず、せっかくの4人家族の間取りが手狭になったり不便さが生じてしまいます。
子どもの成長や子育てが終了したあとの生活も見据えて、間取りに多用途なスペース=余白を残しておくことで、変化にも柔軟に対応した家になります。
特に子どもが小さいうちには、子ども部屋と寝室は何箇所にも区切らず、フリースペースとして広々として使うのがおすすめ。
カーテンや可変性のある壁でゆるやかに仕切ることで、空間と暮らしに余白を残し、将来的な間取りの変更に対応できるようにしておきましょう。
2.プライベートな空間をつくる
ここ数年で、家族間でもちょっとした“個の空間”が欲しい方が増えています。
2021年9月にリリースされたLIXIL住宅研究所の調査結果報告書によると、自分専用のワーキングスペースで仕事をしている方が35.6%、リビングスペースで仕事をしている方が45.2%、ダイニングスペースでは25.3%という結果になっています。
仕事に集中できる静かなスペースや、時には家族で共有できる“個”のスペースを求める声は、家づくりにおいても年々増加していることがわかります。
間取りの中のちょっとしたスペースに“個の空間”をつくることで、モノの整理がスムーズになったり作業効率が向上したりと、多くのメリットが得られます。
仕事をするだけでなく、趣味を楽しむ場としても「らしさ」を取り入れられるポイントです。
4人家族の間取りでよくある質問
- LDKの広さはどのくらい必要?
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家族がくつろぐリビング、食事をともにするダイニング、そして毎日の料理に使うキッチン。いずれもその家の“顔”ともいえるLDKの広さを、どのくらいにするかは悩みどころです。一般的なLDKの広さは「約18畳(約30㎡)」とされており、キッチンが4畳、ダイニングが5〜6畳、リビングが8畳程度といった配分が目安です。20〜25畳以上であれば広いLDKという印象ですが、これはあくまで一般的な目安です。どのスペースをどれだけ広くするかは、家族のライフスタイルや希望によって様々。リビング・ダイニング・キッチンの中で最も広く取りたいスペースから考えるのが良いでしょう。コンパクトにしても良い空間でも、どれだけ機能的に最大限に使えるかを、設計士の提案をもらいながらじっくりと考えたいですね。
- 4人家族で2LDKは狭すぎる?
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結論から言うと、4人家族で2LDKの間取りであっても、工夫次第で快適に暮らすことができます。子ども二人の家族構成であれば、小さいうちは寝室や子ども部屋をあえて区切らずに、多目的で使えるスペースを広くとっておくことで、将来的なライフスタイルの変化にも対応できるでしょう。ほかにもコンパクトな収納家具や造り付けの壁収納、圧迫感のない家具選びなど、アイディア次第で広さだけではない豊かな暮らしが実現できます。他人の家の間取りや広さに捉われることなく、あなたの家族の幸せを感じられる間取りづくりをしていきましょう。
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まとめ
4人家族のマンション間取りの実例と併せて、その家や家族の「らしさ」を引き出すコツを解説しました。
大切なのは、そこに住む家族の今と、将来のライフスタイルの変化にも対応できる“余白”を残しておくこと。
限られたスペースや予算の中で、どれだけ家族の「らしさ」をつくり上げられるかは、信頼できる住まいのパートナー=価値観の合う施工のプロフェッショナルと出会えるかが重要なポイントなのです。
4人家族の間取りに悩む方で、経済的にも空間的にも余白を残す住まいをお考えなら、ゼロリノベのリノベーションセミナーへの参加がおすすめです。
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