すぐわかる!ユニットバスの使い方ガイド|快適なお風呂の入り方や掃除方法を紹介

ユニットバスの使い方がわからず、不安に感じていませんか?
日本ではバス・トイレ別が一般的なため、ワンルームマンションやホテルでよく見かける「バス・トイレ一体型」のユニットバスに戸惑う方も多いでしょう。
この記事では、ユニットバスの基本的な使い方から、快適に過ごすコツや掃除方法まで、初めての人でも安心して使えるポイントをわかりやすく解説します。
これからユニットバス付きの住まいを検討している方も、ぜひ参考にしてください。
ユニットバスの基本的な使い方
日本であまり馴染みのないユニットバス。その使い方が、イマイチわからない人は少なくありません。
ここでは、まずユニットバスの種類と特徴を整理し、そのうえで基本的な使い方を解説します。
ユニットバスとは?|1点式・2点式・3点式の違い
ユニットバスのタイプは、主に3つ。ご自身が使うユニットバスがどのタイプかを知っておくと、使い方や注意点も把握しやすくなります。
- 1点式(浴槽のみ):最もシンプルなお風呂タイプ。
- 2点式(浴槽+洗面台):洗面台が浴室内にあり、洗い場と兼用。
- 3点式(浴槽+洗面台+トイレ):ホテルや単身向け物件でよく見られる。
この後は、3点式を中心に基本の使い方を紹介します。
ユニットバスのお風呂・シャワーの使い方

ユニットバスでは、限られたスペースで快適に入浴やシャワーを楽しむために、ちょっとした工夫が必要です。とくに水はねや衛生面への配慮がポイントになります。
ここでは、シャワーのみ・湯船に浸かった後に体を洗う・体を洗ってから湯船に浸かる場合の、それぞれの基本的な流れを解説します。
シャワーのみの場合
ユニットバスでシャワーを使うときは、シャワーカーテンをしっかり閉めて水はねを防ぎ、限られた洗い場スペースを有効に使うことが大切です。
とくにカーテンの扱いには注意しましょう。
- カーテンは浴槽の内側に入れると、床への水漏れを防げます。
- シャワー後は、カーテンと浴槽に付いた石鹸カスをザッと洗い流し、カーテンを広げて乾かすとカビ予防になります。
ユニットバスのカーテンの必要性やメリットについては、下記の記事を参考にしてください。
湯船に浸かった後で体を洗う場合
先に浴槽にお湯をためて体を温め、入浴後にお湯を抜きながら頭や体を洗います。
体を流す際は、シャワーカーテンを浴槽の内側に下ろして水はねを防ぎましょう。
この方法は、待ち時間なくすぐに温まりたい人、とくに冷えが気になる人や冬場におすすめです。
体を洗ってから湯船に浸かる場合
まずシャワーで頭や体を洗い、泡をしっかり流してから浴槽にお湯をためて入浴します。
お湯をためる間は、スキンケアをしたり、軽いストレッチやマッサージをするなど、時間を有効活用するのがおすすめです。
バスマットやタオルの置き場所
ユニットバスでは、バスマットもタオルも「浴槽のすぐ外側」に置くのが基本です。
浴槽から出た直後にその場で足元を拭き、体もタオルで拭いてからバスルームを出ることで、トイレ側の床やバスルームの外を濡らさずに済みます。
脱いだ服・着る服の置き場所
服の置き場所は「どこで着替えるか」によって決めるのが現実的です。
- ユニットバス内で着替える場合
棚やラックがあればそこに、なければトイレの貯水タンクの上や便器の蓋の上に一時的に置くのもOK。直接置くのが気になる場合は、収納ボックスやバスケットを使うと衛生的です。
- ユニットバスの外で着替える場合
バスルームを出てすぐの場所に服を準備しておきましょう。棚やラック、小さな椅子を活用すると便利。脱いだ服は洗濯カゴに入れておくと片付けも簡単です。
ユニットバスのトイレの使い方

ユニットバスのトイレは、浴室や洗面台と同じ空間にあるため、使い方や衛生面で独自の注意点があります。
日常的に快適かつ清潔に使うためのポイントや、実際に役立つ工夫をわかりやすく紹介します。
防水スリッパの活用
ユニットバスでは床が濡れやすいため、防水スリッパやサンダルを用意しておくと快適です。
入浴後やシャワー後、床に水滴が残っていることが多く、裸足や布製スリッパでは不快になりやすいので、水を弾く素材のスリッパが便利です。
床に直置きしない工夫
ユニットバスの床は水滴が残りやすいため、タオルや衣類など濡れると困るものはなるべく直置きしないようにしましょう。
ただし、ゴミ箱や小さな収納ボックスなど、どうしても床に置く必要があるものは、掃除や入浴時にサッとバスルームの外に出す、または一時的にトイレタンクの上などに移動させるのが現実的です。
- ゴミ箱や収納ボックスは、底が水に強い素材や水切れしやすいデザインを選ぶと安心です。
- 普段から床に物を溜め込まないことで、掃除もしやすく、カビや臭いの予防にもつながります。
「日頃の掃除」と「念入り掃除」のコツ
- 日常の掃除
便器内はトイレ用洗剤とブラシ、便座や床・タンクはトイレ用シートや雑巾でサッと拭き取る方法が効率的。
- 念入り掃除
便器内はトイレ用洗剤で洗い、便座やタンク、床はシャワーで流してから除菌シートや雑巾で水分を拭き取る。
便器やトイレ周辺の床を、シャワーで丸洗いできるのがユニットバスの利点です。汚れがひどいときや、週一回の念入り掃除でシャワーを活用するといいですよ。
ユニットバスを快適に使うコツ
ユニットバス(とくに3点式)はスペースが限られているため、ちょっとした工夫で使い心地が大きく変わります。
ここでは、収納や空間の活用方法、さらに毎日のバスタイムをより快適にするためのアイディアを紹介します。
収納・空間活用の工夫

ユニットバスをすっきり使うには、収納の工夫が欠かせません。床に物を置かず、壁やデッドスペースを活用することで、掃除もしやすく衛生的です。
- マグネット式や吸盤タイプのラックを壁面に取り付けると、シャンプーや洗顔料などの小物も整理しやすくなります。
- 統一感のあるボトルや詰め替えパックを選び、デザインを揃えることで、バスルーム全体がスッキリした印象に。
- 突っ張り棒やS字フックを使えば、タオルやバスグッズを吊るして収納可能。
- コーナーラックやスリムラックは、浴槽の角や洗面台下などの隙間を有効活用できます。
- 吊るせるポーチやメッシュポケットで細かい小物類を吊るすと、生活感を隠しつつ整理もできます。
収納グッズは、ユニットバスのサイズや壁の素材に合わせて選ぶのがポイントです。
ユニットバスで快適に過ごすアイディア

ユニットバスをもっと自分好みの空間にアレンジすることで、バスタイムがより快適になります。
- バスタブトレーの活用
バスタブの縁に渡して使うトレーは、読書やスマホ、ドリンクなどを置くのに便利。半身浴や長風呂の際もリラックスできます。
素材は竹や木、ステンレスなどさまざま。安定感やお手入れのしやすさで選びましょう。
- インテリア・香り・壁紙アレンジ
防水の壁紙やステッカーで壁を彩ったり、リードディフューザーで香りを楽しんだりするのもおすすめ。
明るい色や統一感のあるデザインを選ぶと、空間が広く感じられます。
小さな工夫で、ユニットバスが自分だけの癒し空間に変わります。収納とインテリアを両立させて、快適なバスタイムを楽しみましょう。
ユニットバスの掃除と衛生管理
ユニットバスは湿気がこもりやすく、油断するとカビやぬめりが発生しやすい空間です。毎日快適に使うためには、日常的な掃除と湿気対策が欠かせません。
ここでは、場所ごとの掃除ポイントとカビ・湿気を防ぐための具体的なコツを紹介します。
日常の掃除ポイント
ユニットバスは、複数の設備が一体となっているため、場所ごとに適した掃除方法を押さえておくことが大切です。
- 浴槽
入浴後すぐにスポンジで軽くこすり、皮脂汚れや石鹸カスを洗い流しましょう。お湯をぬいた直後が汚れも落ちやすく効率的です。
※傷がつきやすいタワシやメラミンスポンジは、使用を避けましょう。
- シャワーカーテン
洗濯機OKなら、ネットに入れて弱水流や手洗いコースなどで洗い、広げて乾かす。
カビには漂白剤をスプレーしてこすり、しっかり洗い流して乾かす。
※ 洗濯機で洗えるタイプを選ぶとお手入れがラクです。
- 壁・床
週に1回を目安に、中性洗剤や重曹を使ってスポンジやブラシでこすります。壁や床は、皮脂やカビがつきやすいので、シャワーで全体を流してから洗うと効果的です。
- 排水口
髪の毛や石鹸カスで汚れやすいため、専用洗剤や重曹とクエン酸などで定期的に洗浄します。
また、髪の毛をそのまま流すのはNG!詰まりを防ぐためにヘアキャッチャーや排水口ネットを使い、入浴後は髪の毛やゴミをこまめに取り除きましょう。
- 洗面台
石鹸カスや水アカがたまりやすいので、使った後はサッと水滴を拭き取り、週に1回は中性洗剤やクエン酸で磨くと清潔を保てます。
- トイレ
便器の中はトイレ用洗剤を使用し、ブラシでこする。便座や床は、トイレ用シートや雑巾で拭く。
スリッパやトイレットペーパーなど濡れて困るものは、掃除前に外に出しておきましょう。
掃除用具はスポンジやブラシ、洗剤(専用洗剤・中性洗剤・重曹・クエン酸など)を使い分けると、汚れの種類ごとに効果的に落とせます。
また、床や棚には物を直置きせず、吊るす収納を心がけることでぬめりやカビの発生を防げます。
ユニットバスの詳しいお掃除方法は、下記の記事を参考にしてみてください。
カビ・湿気対策
ユニットバスのカビや湿気対策は、「換気」と「水分を残さないこと」が基本です。
- 換気を徹底する
入浴後は必ず換気扇を回し、できれば24時間運転させるのが理想的。窓があれば、開けて空気を入れ替えましょう。ドアをしばらく開けておくのも効果的です。
- 浴槽のお湯は早めに抜く
湯船にお湯を張ったままにすると湿気がこもりやすくなります。入浴後はできるだけ早くお湯を抜き、湿気を外に逃しましょう。
家族で続けて入る場合は、浴槽にフタをしておくと湿気の拡散を防げます。
- トイレットペーパーの管理
トイレットペーパーへの水ハネや湿気が気になる場合は、カバー付きホルダーを使ったり、一時的に外すなどして対策すると良いでしょう。基本的に換気や配置の工夫で十分対応できます。
ユニットバスに関するよくある質問
まとめ
ユニットバスは、日本ではまだ馴染みの薄い設備ですが、使い方や掃除、収納の工夫を知っておくだけで、毎日のバスタイムが快適なものになります。
シンプルな整理術やインテリアを工夫して、自分らしい心地良いバスタイムを日常に取り入れてください。
