床のリノベはプロに任せる?DIYする?リノベーションのコツと費用相場・おすすめの床材を紹介【実例あり】

「家を建てて大分経ち、床の経年劣化が気になってきた」
「いい感じの中古マンションを手に入れたけど、床だけはリフォームしたいな」
「床をリノベーションしてお部屋のイメージを一新したい」
床は、お部屋の印象を決めるといっても良いほど重要なポイントです。
今の部屋をもっとナチュラルな雰囲気にしたい、肌触りのいい無垢材にしたい、など床のリノベーション(リフォーム)を考えている方も多いでしょう。
また、毎日歩き回る、物を落とす、大きな家具や家電を乗せる、といったように床は外傷や接触が多いぶん、家の中でも特に経年劣化が激しい場所でもあります。
長く住むために適切なタイミングで床のリノベーションを考えるのがおすすめです。
本記事では、プロに依頼をする、DIYにチャレンジする、という床のリノベーションにおいて選べる2つの方法について、押さえておきたいポイント、床素材の種類や特徴とそれぞれのメリット・デメリットについてもご紹介します。
また、リノベーション・オブ・ザ・イヤーを多数受賞しているリノベーション会社である私たちゼロリノベならではの床のリノベーション事例もご紹介します!
床のリノベーションを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

一級建築士
西村 一宏
東洋大学ライフデザイン学部講師。リノベーション・オブ・ザ・イヤーを受賞した設計・施工部門の責任者としてゼロリノベ建築を担う。
床のリノベーションは「DIY」と「リノベーション会社」のどちらが良い?

床のリノベーションはDIYとプロ、どちらでも施工可能です。
DIYのメリットは、なんと言ってもコストを削減できること。全て自分で行うので、当然人件費はかかりません。
必要なのは材料費と時間のみ。器用でものづくりが好きな人なら、こだわりを持って楽しみながらチャレンジできるでしょう。
しかし、その反面、床は施工範囲が広く大変で、細かな処理も必要なため、慣れていない場合は注意が必要です。
仕上がりの美しさは自分の技量次第ですし、忙しくてなかなか時間が取れないという場合は作業もスムーズに進まないでしょう。結局、プロに依頼をした方が早く済んで満足度も高かったというケースも少なくありません。
では実際にDIYとプロに頼むのとではどの程度できることが異なるのでしょうか?
DIYで床のリノベーションを行った場合とプロに頼んだ場合にできることの違いについて解説します。
それぞれのメリットデメリットを踏まえたうえで、自分がどんな形でリノベーションをしたいのか、しっかり検討しましょう。
DIYでできること
DIYで実現できるのは主に「表面的なリニューアル」です。お部屋の印象を変えるフローリングやタイルの張り替えや、床の色や素材を変えることが出来ます。
「表面的な」というと心配になるかもしれませんが、床の印象を大きく変えることも、傷ついた床を張り替えるのも表面だけで済むので問題ありません!
近年はDIYの人気が高まっていることから、初心者向けの素材やキットも数多く販売されており、気軽にトライできるようになってきています。
プロにしかできないこと
一方で、プロの専門の資格やスキルがないとできないものもあります。電気工事、水道・ガス工事などの分野はDIYでは施工ができません。
そのため、床のリノベーションと合わせて
- 照明やコンセントを移動したい
- 新しい配線を通したい
- キッチンや洗面台を設置・移設したい
- ガスストーブを設置したい
上記のように専門性が高いリノベーションを希望する場合は、プロの力を借りて任せるようにしましょう。
自宅の床をDIYでリノベーションする方法

自分で床をリノベーションするには、既存の床の上に新しい床材を張る「重ね張り」と、既存の床を剥がして新しい床材を張る「張り替え」の2つの方法があります。
- 重ね張り
- 新規張り(張り替え)
それぞれ解説します。
重ね張り
「重ね張り」の床の張り方は、文字通り既存の床の上に新しい床材を重ねて貼る工法のことです。
DIYで施工する場合にはゴミ処分も少なく、床を剥がす手間がないのでかかる時間も少なく済みます。
ただし、重ねて張るためその素材の分の厚みが関係し、床に段差が生まれることがあります。
また、既存の床の痛みがひどく下地として利用できないケースでは重ね張りは向いていません。
新規張り(張り替え)
「張り替え」の床の張り方は、既存の床を一度撤去しますので段差が生まれにくくきれいな仕上がりになります。
しかし、撤去した既存の床を処分する必要があることや、DIYの中では比較的大掛かりな工事になるため、専用の工具などが必要です。
新規張りは既存の床の傷みが激しい場合や、日常的にDIYなどを行っていて工具にある程度慣れている場合におすすめです。
【番外編】賃貸の床をリノベーションする方法

賃貸はリノベーションできない、と思っている方も多いかもしれません。実際、床を一度剥いで張り替えるという方法は賃貸ではできません。
ただ最近では、賃貸向けに、現在の床の上に重ねてはめ込んでいくだけのフローリング材や、パネルタイプの床材も販売されています。いずれも気軽にチャレンジしやすく、撤去も比較的簡単です。
持ち家でしか実現できない模様替えを賃貸でもできるのは嬉しいもの。自分の好みに合った床材を探してみてください。

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マンションや戸建て、リノベーション費用、テーマ(北欧、モダン、ナチュラルなど)やこだわり(壁面収納、ホームシアターなど)など、詳細な条件で事例を検索できますので、ぜひ見てみてください!
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床のリノベーションをプロに依頼する際のコツ

リノベーションを依頼する際、一番悩むのは「どのリノベーション会社に頼んだらいいのかわからない…」ということですよね。
例えば、古い家のために下地の状態から確認をしてほしい場合や、間取りも一緒に変えたい場合などは、豊富な経験からの提案をしてもらえるリフォーム・リノベーション専門会社が一番です。
現在の家を建築したハウスメーカーや、以前リノベーション(リフォーム)を依頼したことがあるなら、そこに直接相談するのも良いでしょう。
もし建材や素材にとことんこだわりたいなら、床専門のリフォームショップなどそれぞれの得意とする分野で安心できる会社を選ぶのがおすすめです。最近は床専門・塗装専門などの会社のショールームなどもあるので、ぜひお近くの地域で検索をかけてみてください。
また、検討したい床材によっては取り扱いが無い場合もあるので、気になるものがある場合は事前に尋ねてみると良いでしょう。特に無垢材は仕入れ値が異なる場合もありますので、事前にしっかりと確認することが大切です。
床のリノベーションにかかる費用

床のリノベーションをプロに依頼した場合、費用の総額は採用する床材の種類とグレードによって大きく異なります。
特にフローリングはグレードによる価格の幅が大きく、無垢材やペットの滑り止め仕様など機能性を持ったフローリングの場合は特に高くなります。
一般的な8畳程度の広さを仮定して、費用を比較してみましょう。
フローリング | 張り替えの場合で10〜20万円 重ね張りの場合で8〜10万円程度 |
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カーペット | 張り替えの場合8〜16万円 重ね張りの場合6〜11万円程度 |
フロアタイル | 張り替えの場合8〜15万円 重ね張りの場合6〜10万円程度 |
クッションフロア | 張り替えの場合6〜10万円 重ね張りの場合で5〜11万円程度 |
上記金額はあくまでも目安となります。現在の住宅の状況や、同じ素材ではなく異素材への張り替えの場合ではまた費用が変わりますので、検討する際にはいくつかのリノベーション会社へ相談し、現地調査の上で見積もりを取るのが安心です。
以下に、20畳の場合と6畳の場合の見積もり内訳の参考例を示します。ぜひ合わせて参考にしてみてください。
20畳のフローリングの張り替え費用相場はどのくらい?
20畳のフローリングの張り替え費用相場は、40万円程度です。値段は床材によっても異なり、複合フローリングなら20~40万円程度、無垢フローリングなら40~50万円程度となっています。
内訳は以下の通りです。
材料代 | 約20万円 |
既存のフローリングの撤去費用 | 約5万円 |
下地補修費用 | 約5万円 |
フローリング張り替え費用 | 約15万円 |
家具移動費用 | 約1万円 |
合計 | 約46万円 |
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6畳のフローリングの張り替え費用相場はどのくらい?
6畳のフローリングの張り替え費用相場は、20万円程度です。6畳の場合も20畳と同様、床材によって値段は大きく異なります。
内訳は以下の通りです。
材料代 | 約10万円 |
既存のフローリングの撤去費用 | 約5万円 |
下地補修費用 | 約5万円 |
フローリング張り替え費用 | 約5万円 |
家具移動費用 | 約1万円 |
合計 | 約26万円 |
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床のリノベーションにかかる期間

床のリノベーションをする場合、どのくらいの期間がかかるのでしょうか。
一般的にはプロのリノベーション会社へ依頼をした場合、フローリングだと重ね張りの場合1~3日、張り替えの場合2~4日程度が目安となります。
パネル状の複合フローリングと、1本1本張っていく無垢フローリングでは少々期間が異なります。無垢フローリングで塗装が必要な場合はさらに1日余分かかると考えておきましょう。
床を工事する場合は、入居前の家でなければ片付けや家具の移動も必要です。そのための準備と片づけの期間も考慮して施工日程を決めるのが安心です。

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床のリノベーションに使える床材の種類と特徴

それでは実際にどんな床材にリノベーションできるのか解説していきましょう。
床リノベーションに使われる主な床材とおすすめのタイプは以下の通りです。
- 複合フローリング|デザインと安定した品質を求めるなら
- 無垢フローリング|自然素材のナチュラルな質感と手触りを求めるなら
- カーペット|足触りの柔らかさと温かさが欲しいなら
- コルク|柔らかく音が響かない弾力性のある床がいいなら
- フロアタイル|水に強くデザインのオリジナル性が欲しいなら
- クッションフロア|耐水性やお手入れの楽さを求めるなら
- 畳|馴染みのある和の風合いと防音性を求めるなら
順に解説します。
複合フローリング|デザインと安定した品質を求めるなら

複合フローリングは、複数のベニヤ材を貼り合わせたフローリング専用床材です。
色味や風合い、デザインが豊富で、品質が安定しているのが魅力です。
天然木(突板)で仕上げられているものと、木目がプリントされているシートタイプのものがあります。
難しい組み合わせのパターンにも対応できる床材もあり、バリエーションは豊富になっています。
複合フローリングのメリット
複合フローリングは、お手入れのしやすさと反りなどの変化が起こりにくい点がメリットです。
表面は耐久性を保つためにコーティングされているため、水をこぼしても染み込むことはほとんどありません。
メンテナンスを楽にしたい方なら複合フローリングがおすすめです。
複合フローリングのデメリット
木目を再現する技術が進化したのは事実ですが、無垢材と同じような肌触りや自然の温もりを再現するのは難しいでしょう。
湿気の多い季節は素足で歩くとペタつくことがあります。
また、コーティングにより浅いキズは付きにくいのですが、掘ったような深いキズになると復元はできないため床ごと交換しなければいけない可能性もあります。
無垢フローリング|自然素材のナチュラルな質感と手触りを求めるなら

無垢フローリングは複合フローリングと違い、天然木を切り出した芯まで無垢材の木製フローリングです。
比較的高価ですが、本物の木で作られているため肌触りがよく、質感も当然ナチュラルで優しい印象になります。
住まいの素材にこだわる人から高い人気があります。
無垢フローリングのメリット
無垢フローリングのメリットは、なんといってもその肌触りでしょう。
木独自の調湿作用がありますから、湿気の多い季節でもサラリとしていて素足でも心地よい感触です。
自然素材の特徴ともいえる温もりは、冬場でも足元がヒヤッとすることがありません。
無垢材はキズが付きやすいとイメージしている方が多いかもしれませんが、ナラやオークなど比較的硬い樹種を選べば、神経質になるほどではありません。
万が一キズが付いても浅いキズならヤスリで表面を磨けば、また美しい木目が復活します。
自然素材のナチュラルな風合い、質感が好みの方や健康的な住環境を求めている方には無垢フローリングはおすすめです。
無垢フローリングのデメリット
無垢材は水分が染み込むとシミになりやすいため、洗面所などの常に濡れやすい場所ではこまめに拭き取りが必要です。
調湿作用がある無垢材は、環境の条件により膨張したり反りが出たりします。
乾燥による縮みでスキマが生まれることもデメリットと言えるでしょう。
無垢フローリングが気になる方は以下の記事やYouTubeも参考にしてみてください。
カーペット|足触りの柔らかさと温かさが欲しいなら

カーペット素材はその名の通り絨毯素材でできている床材です。温かく足触りが柔らかいのが特徴で、音が響きにくいのもメリットです。
施工しやすいタイルカーペットなどの製品が主流で、防汚、防ダニ、防臭などプラス機能が加工されている商品も多くあります。
カーペットのメリット
カーペットは柔らかいため、足腰への負担が軽減されるのが大きなメリットのひとつです。
そのため、歩行が不安定な乳幼児や高齢者におすすめの床材で、フローリング特有のヒヤッとした感触がないこともポイントです。
防音性にも優れており、落下音なども軽減されるためマンションなどにも向いています。
カーペットのデメリット
一方でカーペットは繊維で作られていることから、汚れの対処やお手入れは一般的なフローリングとは異なります。
コーヒーなどをこぼしたときにシミになってしまうこともあり注意が必要です。
掃除機などでこまめにお手入れしないとホコリやダニの心配もあります。
お手入れを楽にするため、防水・防塵・防ダニ加工などが施されてる素材を検討することも良いでしょう。
コルク|柔らかく音が響かない弾力性のある床がいいなら

コルクボードなどでおなじみのコルクでできた床材もあります。
クッション性が高く、保温性にも優れ、ほこりが立ちにくいのが特徴です。
コルクのメリット
柔らかくて弾力性に優れているのがコルク床のメリットのひとつです。
滑りにくいという特徴もありますから、足への負担が軽く高齢者など足腰に不安がある方にもコルク床がおすすめです。
コルクのデメリット
木の樹皮などから作られているコルクですが、紫外線の影響を受けると変色しやすいというデメリットがあります。
直射日光が当たるような日当たりの良すぎる場所は避けてください。
弾力性があることはメリットでもありますが、家具のように同じ場所に重いものを置くと、簡単に跡が付いてしまうことも知っておきましょう。
フロアタイル|水に強くデザインのオリジナル性が欲しいなら

フロアタイルとは、ビニール素材でできたパネル状のタイルのことです。
水に強く主に水回りに採用されますが、デザイン性も高いためリビングのフローリングとして利用されることも多くあります。
ウッド調や高級感のある大理石調、モルタル風など種類も豊富です。
フロアタイルのメリット
木目でも大理石でも、リアルな模様を再現できるのがフロアタイルのメリットです。
艶やかな表情やマットな質感などさまざまな素材感を表現できます。
また、耐久性・耐水性に優れており、メンテナンスも楽にできるため水回りの床にもおすすめです。
フロアタイルのデメリット
フロアタイルはクッション性がほとんどなく、シート状で素材としては厚みもないため下地の影響を受けやすくなっています。
そのため生活をしていると床自体の「硬さ」を感じる場合があります。
家の中では素足で過ごしたい方には、足への負担に注意が必要です。
クッションフロア|耐水性やお手入れの楽さを求めるなら

クッションフロアは「CF」とも表記される、ビニール素材の床材です。
こちらも主に水回りで使われ、比較的安価なため、多くの賃貸マンションで採用されています。
クッションフロアのメリット
耐水性があり洗面所やトイレなど水回りに使えることがポイントです。
濡れたときは拭き取るだけでよいため、お手入れが楽なのがうれしいですね。
ビニール素材でハサミやカッターで簡単にカットできるため、DIY初心者にもおすすめです。
クッションフロアのデメリット
クッション性はあるのですが、重量がある家具などを置くと跡が付きやすいです。
コストパフォーマンスが良いですが、その分、耐久性はそれほど高くないため、インクなど色の濃いものをこぼしたときはシミになることもあります。
お掃除用の強い薬剤などは避けた方がよいでしょう。
畳|馴染みのある和の風合いと防音性を求めるなら

日本ならではの素材の畳も、床材として根強い人気があります。
い草の香りや柔らかさは畳にしかない心地良さを感じられるでしょう。
最近は床の上に置くだけのものもあり、賃貸でのリノベーションにも需要が高まっています。
畳のメリット
畳は防音性に優れているため、マンション暮らしで子供が元気に走り回るような環境に向いています。
一般的なフローリングとは違い、柔らかさもあるため座ったり横になったりしても身体が痛くなりにくいので、赤ちゃんのお世話や座卓生活をしたいという方には畳がおすすめです。
畳のデメリット
調湿作用があるものの、湿気が多い環境では表面にカビが発生しやすくなります。
また、臭いを吸着しやすい特徴もあり、ペットを飼育している環境下では気になることもあるでしょう。
【場所別】床材の選び方(リビング・キッチン・玄関・洗面・トイレ)
床材それぞれの特徴がわかったら、その素材がどんな場所に向いているかも知っておきましょう。
ここでは場所別の床の選び方について以下の5つの場所に分けて解説します。
- リビング
- キッチン
- 玄関
- 洗面所
- トイレ
ぜひ参考にして下さい。
リビング|フローリングやカーペットがおすすめ
リビングに向いている床材はフローリングやカーペットです。
床に座ることがほとんどない場合はデザイン性を求めてタイルも選択肢に入れるのも良いでしょう。
リビングは住宅のメインといえる空間のため、リノベーションを行う際は事前にソファやテーブル、カーテンといった壁や家具との調和を考えて選ぶことをおすすめします。
キッチン|タイルや複合フローリングがおすすめ
キッチンは水や油が飛び散りやすく汚れやすいため、タイルや複合フローリングなどの床材が向いています。
特に複合フローリングには汚れにくい特殊な塗装がなされた製品もあるため、料理を毎日する方には特におすすめだといえます。
ただ、固い床材の場合は食器を落とした際に割れる可能性が高いという点に注意が必要です。
そのため、食器を割るのが心配な場合はキッチンマットを活用しましょう。
玄関|石やコンクリートがおすすめ
玄関は摩擦に強く、雨に濡れてもいいように耐水性の高い石やコンクリートなどがおすすめです。
玄関ホールには無垢・複合フローリングやカーペット、タイルなどがよく使われています。
また、玄関は暗い印象になりがちなため、明るい色の床材を選ぶと良いでしょう。
洗面所|フロアタイルがおすすめ
洗面所は水はねがしやすく、湿気がこもりやすい場所のため、耐水性が高くカビが生えにくいフロアタイルが向いています。一方、無垢フローリングは水が染み込みやすいため、向いていません。
複合フローリングには耐水性に優れた製品もあるため、利用を検討してみると良いでしょう。
トイレ|タイルや複合フローリングがおすすめ
トイレはホコリや排尿で汚れる可能性があるため、洗剤を使って清掃することを考慮し、薬品耐性に優れたタイルや複合フローリングが向いています。
ただ、タイルは冷たく感じやすいため、耐水性を高めるコーディングがなされた複合フローリングがおすすめです。
【厳選】おしゃれな床リノベーションの5つの事例
この記事を書いている私たちゼロリノベは、物件探しからリノベーションの施工までワンストップで行うリノベーション会社です。
そんなゼロリノベで実際に行った事例から、5つの床リノベーションを紹介します。
ただ単に床材を変えたい、古い床を新しくしたいという場合は部分リノベーション(リフォーム)の範囲に収まります。
しかし、床材を変えたいと思ったきっかけに「こんな空間を実現させたい、理想の家で暮らしたい」というイメージがある場合は、単純な床の変更だけでは思ったような空間にならない可能性もあります。
間取りやインテリア全体を改善し、見直したい場合は思い切って空間全体のフルリノベーションを検討するのもおすすめです。床も含めてリノベーションすることで、空間全体の印象はもちろん、使い方にもバリエーションが生まれます。
【事例1】個性的なヘリンボーン貼りでリズミカルな印象に

こちらはフルリノベーションをして、リビングには無垢床のヘリンボーン貼りを採用した事例です。ヘリンボーンとはニシンの骨という意味で、形状が似ていることからその名が付きました。
ヘリンボーン貼りにすると部屋がぐっと個性的になりクラシカルな雰囲気がでるため、アクセントを付けたい方におすすめです。
【事例2】リビング全面にフロアタイルを敷いて硬派で大人な印象に

リビングの床材といえば、複合フローリングや無垢フローリングが一般的ですが、最近ではフロアタイルを採用される方も増えています。
こちらの事例はペールカラーのフロアタイルで繊細なグラデーションを表現しており、上質な雰囲気を演出してくれています。フロアタイルはキッチンや水回りに採用されることが多い水に強い素材なので掃除がしやすく、ペットやお子様のいるご家庭におすすめです。
【事例3】フローリングとフロアタイルの切り替えで空間をゾーニング

床材は異なる種類を組み合わせることで、仕切りがない部屋の中でもゾーニングができるという効果があります。
こちらの事例は、日当たりのよい窓辺にフロアタイルを貼りインドアグリーンを楽しむスペースを確保しました。
耐水性のある素材なので、毎日の水やりで無垢床を傷める心配もありません。
また、床材を切り替えに合わせてワークスペースを配置するなど、同じ空間でも気軽に場面転換が楽しめるようになります。
【事例4】汚れが目立ちにくいグレーのテラゾー柄のフロアタイルを選択

在宅ワークが浸透した今、常に家にいることで床の汚れやホコリが気になる方も多いのではないでしょうか。
こちらの事例では、汚れが目立ちにくいグレーの床材を採用することで掃除やメンテナンスのしやすさを実現しました。
テラゾーという石材のような柄がついていることで、お部屋にインパクトを与えつつもより汚れが気になりません。
木材の場合でも、節の多い材を使うことで同様の効果を期待できます。
【事例5】無機質なフロアタイルで床の印象を抑え、開放感を生む工夫

こちらも全面フロアタイルを採用した事例です。
お気に入りの家具やインテリアを主役にしたいという思いから、美術館のようにフラットでシンプルな空間を目指しました。
壁や天井の白塗装とあわせることで圧迫感が軽減され、大らかで広々とした印象になっていますよね。
床リノベーションの注意点

床リノベーションを行う場合、「重ね張り」と「張り替え」のいずれの場合にも注意しなければいけない点があります。
「重ね張り」はどうしても床の素材分の高さが発生します。そうなっても生活に支障がないか、もしも段差ができる場合はどのように処理をするかを業者と話し合っておきましょう。
「張り替え」の場合は一度旧床を剥がす分、工期が長くかかり、廃材の処分費も必要です。床に接する周囲の補修工事などが必要になることもあるので、予算は多めに考えておく必要があります。
また、特に注意が必要なのは、マンションで施工をする場合です。
管理規約で施工方法に規制があったり、事前に届出や許可が必要になることが多くあります。
さらに、防音への配慮や床材が指定されることもあるので、しっかり確認をしておきましょう。
床のメンテナンスのポイント

床材は毎日触れるものなので、こまめなお手入れが長持ちさせる秘訣になります。
基本は掃除機掛けと固く絞ったぞうきんで水拭きをしましょう。
ワックスが必要かどうかは床材によって異なり、使うワックスの種類も床材の種類によって適したものを選ばなければいけません。
リノベーション会社へ依頼をした場合は、どの床材を採用するか検討している際や、引き渡し時にお手入れ方法を尋ねてアドバイスをもらっておくと安心です。
無垢の木材なら木が呼吸できる自然系ワックスという選択肢もあります。
ワックスは汚れ防止や耐久性を高める効果が期待できますので、ぜひぴったりなものを取り入れて日々のお手入れをしてみましょう。
こだわりの床にリノベーションして、想像以上の暮らしを!

色や素材で家の印象が大きく変わる床材。毎日肌に触れる素材でもあり、家具との相性もあるため、実は住まいの居心地に大きく関わっています。
床の色を変えたい、無垢材のフローリングに憧れる…などの思いは、実は床だけでなく理想の内装やインテリア全体につながることがほとんどです。
住まいのイメージチェンジのために床のリノベーションを考えた場合は、さまざまな種類の床の特徴やメリットデメリットをしっかりと理解して、自分たちの暮らし方に合う素材を選びましょう。
ただし、本当に床だけで悩みや思いが解決できるかを考えてみてください。せっかくイメージチェンジを図りたいと考えているなら、内装全体のことはもちろん、収納を増やすなど家事動線や使い勝手を検討することも大切です。
この機会に家全体を見直し、心地よい家づくりのきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
私たちゼロリノべは、お家を一から作り直すスケルトンリノベーションでご好評いただいておりますが、お好きなテイストや空間に合わせた床材・インテリアのコーディネートも得意としています。
気になる施工事例があれば、お気軽にお問い合わせください!まずは話を聞いてみたい、リノベーションがどんなものかもう少し知ってみたい、という方は無料のオンラインセミナーがおすすめです。顔出し不要&その後のセールスも一切ありませんので、安心してご参加くださいね。

