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スケルトンリノベーションとは?リフォームとの違いや費用相場、メリット・デメリットを解説!

スケルトンでリノベーションしたときの費用や相場は?

「スケルトンリノベーションはリフォームとどう違う?」

「スケルトンリノベーションをするメリットは何?」

中古物件を購入した場合、多くの人がリフォームやリノベーションを検討するでしょう。

一口にリノベーションやリフォームといっても、その内容はさまざまです。

そこで、本記事ではリノベーションの一種、スケルトンリノベーションを解説します。

スケルトンリノベーションとは、建物の枠組みを残して内装や設備を丸ごと変える方法のことです。

本記事では、スケルトンリノベーションのリフォームとの違いやメリット・デメリットを解説します。

さらに、注意点やスケルトンリノベーションをした事例もあわせて紹介しているため、スケルトンリノベーションをしようか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

目次

リノベーションにおけるスケルトン工事とは?リフォームとの違いは?

リノベーションにおけるスケルトン工事とは?リフォームとの違いは?中古マンションのリノベーションでよく聞かれるスケルトンとは、一体どのような方法なのでしょう。

スケルトンリノベーションとは、部分的なリフォーム・リノベーションではなく、一旦建物の枠組みだけを残して、内装や設備をまるごと設計・工事する方法のことです。

通常のマンションリフォーム・リノベーションでは、配管などの位置的制約から大きく間取りを変更できません。

スケルトンならば専有部分を1つの大きいコンクリートの箱のようにしてからリフォーム・リノベーションするので、間取りを自由に決められ、家族のライフスタイルに合わせられます。

フルリフォームやスケルトンリフォームという用語も、スケルトンと同じ意味で使われているので、覚えておきましょう。

中古マンションのスケルトンリノベーション費用の相場は?平米単価12~18万円が相場

リノベーションにおけるスケルトン工事とは?リフォームとの違いは?いざ中古マンションをリノベーションしたいと思ったとき、気になるのはやはり費用の話でしょう。

設計・工事内容が何も決まっていない状況で考える場合、目安にするのは1平米(1㎡)あたりの価格です。

この価格のことを、平米単価といいます。

業界一般的に、スケルトン状態からリノベーションされる方で多い平米単価は12〜18万円が相場です。

例えば、60㎡の物件ならば費用は720万〜1100万円ほどかかることになりますが、狭い物件ほど平米単価は高い傾向にあります。

バス、トイレ、キッチンなどはマンションの広さに関わらず、必要な設備になることから、狭い物件ほど平米単価が高くなります。

スケルトンリノベーションをする3つのメリット

スケルトンリノベーションをする3つのメリットリフォームやリノベーションのなかでも、スケルトンリノベーションを選択するとどのようなメリットがあるのでしょうか。

スケルトンリノベーションの魅力やメリットとして、下記の3つが挙げられます。

  • 自由度の高いリノベーションができる
  • 見えない部分もリノベーションで新しくできる
  • 断熱性や耐震性を強化できる

それぞれ詳しくみていきましょう。

3-1.自由度の高いリノベーションができる

スケルトンリノベーションは枠組みだけを残して内装や設備を設計・工事を行います。

そのため、リノベーションの自由度が高く、空間の可能性が広がります。

中古の物件を新築の状態のように新しい状態にもでき、今の家の雰囲気やイメージが好きならば、それを残しつつ現代にマッチした設備などを加え、生活のレベルを上げることが可能です。

また、家族構成などライフスタイルの変化がある場合にも、間取りを自由に変更できるため、自分たちの家族の状況に合った環境を作り出せます。

3-2.見えない部分もリノベーションで新しくできる

スケルトンリノベーションでは、物件を一度骨組み状態にするため、壁や床に隠れた普段は目に見えない部分も確認したうえで、リノベーションが進められます。

隠れていて普段目に入らない場所は、カビや腐食などが起こっていても気付きにくく、放置すると劣化が進行します。

しかし、骨組み状態で劣化状態を事前に確認すれば、適切な方法で寿命を延ばすことが可能です。

また、老朽化した動線や配管の劣化具合も確認できます。

普段は目にしない場所も確認できるため、リノベーション後に安心した住まいを実現できます。

3-3.断熱性や耐震性を強化できる

古い住宅の場合、断熱性や耐震性にはどうしても不安が残るでしょう。

戸建ての住宅ならスケルトンリノベーションで対策できます。

一度壁や床、天井も解体するため、その際に断熱材を入れたり断熱工事を追加でしたりできます。

断熱性がアップすると、夏や冬も快適な暮らしを実現できるでしょう。

また、骨組み部分を確認できるため、耐震性が劣化しているかも同時に確認できます。

劣化している部分を発見したら、業者に依頼し、耐震補強のために補修してもらいましょう。

これは、マンションだと大規模工事にあたり、戸建てのみのため注意が必要です。

スケルトンリノベーションをする2つのデメリット

スケルトンリノベーションをする2つのデメリットスケルトンリノベーションには魅力的なメリットが存在する一方、デメリットも存在します。

メリットとデメリットを十分に理解したうえで、実施するかどうか考えましょう。

具体的なスケルトンリノベーションのデメリットとして、下記の2つを紹介します。

  1. 費用がかさむ
  2. 工事の期間が長くなる

それぞれ詳しくみていきましょう。

4-1.費用がかさむ

スケルトンリノベーションは、家を骨組みの状態にするため、工程・工事の規模が大きくなります。

そのため、部分的なリフォームよりも費用がかさみます。

さらに、建物の老朽化が激しく、補修しなければいけない部分が多い場合には、その分工事費が必要です。

戸建ての場合は、建替えるほうが安く済む場合もあるでしょう。

さらに、工事中はその建物には住めないため、仮の住まいが必要です。

仮の住まいを確保するためにも、追加の費用がかかります。

4-2.工事の期間が長くなる

スケルトンリノベーションは工事の規模が大きいため、その分長い工事期間を設ける必要があります。

スケルトンリノベーションは骨組みの状態からリノベーションするため、最初の打ち合わせの段階から多くの時間を必要とします。

また、実際に作業を始めて解体し終わった後に気づくこともあるでしょう。

普段は見えない部分などに想定外の問題があるかもしれません。

そういった場合、緊急の打ち合わせやプラン変更など、工事にかかる期間が延びてしまいます。

スケルトンリノベーションの際の注意点は?意識しておきたい2つのポイント

スケルトンリノベーションの際の注意点は?意識しておきたい2つのポイントメリットやデメリットが存在するスケルトンリノベーションですが、実際に施工するとなった場合、注意しておかなければならないこともあります。

魅力を最大限に発揮するためにも、下記のポイントを把握しておきましょう。

  1. 間取りの変更には制限がある
  2. 費用と時間を考慮する

それぞれ詳しくみていきましょう。

5-1.間取りの変更には制限がある

スケルトンリノベーションは建物の構造によっては、壊せない柱や壁が存在するため、完全に自由ではありません。

希望する間取りを再現する際に壊せない柱や壁がある場合は、実現できないからです。

低層マンションや団地で、「壁構造」と呼ばれる構造が使用されている場合、柱ではなく壁で建物を支えているため、壁の撤去が難しいです。

また、マンションの配管経路のスペースに設けられる「パイプスペース」を簡単に移動できず、設置場所も制限されます。

また、ツーバイフォーの場合、箱形の壁を組み合わせて建物を支えているため、間仕切り壁が簡単に壊せません。

上記以外の構造でも柱や壁が壊せない場合もあります。

そのため、リノベーションでは建物の構造を理解したうえで間取りを決める必要があります。

5-2.費用と時間を考慮する

スケルトンリノベーションは、建物を骨組みの状態まで解体します。

そこからリノベーションを進めるため、打ち合わせの段階から設計、工事などを含めるとかなり多くの時間がかかります。

また、解体して生じた不要な部分、廃材を廃棄するためにも費用がかかります。

さらに、「4-1.費用がかさむ」で紹介したように、工事中に仮の住まいが必要になったり、解体後に想定外のことが判明したりするため、追加で費用がかかったりする場合もあります。

費用と時間をしっかり考慮し、スケルトンリノベーションをするか考えましょう。

スケルトンリノベーションの事例5選

スケルトンリノベーションの事例5選ここまでスケルトンリノベーションに関して解説しましたが、実際にゼロリノベが施工したスケルトンリノベーションした事例を紹介します。

スケルトンリノベーションを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

6-1.事例①将来の可変性を残したリノベーション

6-1.事例①将来の可変性を残したリノベーション▼間取り図 Before&After▼間取り図 Before&Afterこちらは、1980年9月に建てられた建物のリノベーションの事例です。

お施主様は、子どもの人数や今後のライフステージの移り変わりに備え、間取りを将来的に可変できるリノベーションを希望されました。

そこで、本事例では「部屋のアウトライン」をあらかじめ設けています。

スギ材のアウトラインにより、カーテンや仕切りを設けることで、部屋のスペースや使い方を自由自在に変更可能です。

また、本事例は「Renovation of the year」で最優秀賞を受賞しており、リノベーションの魅力を十分に活かしているリノベにもなっています。

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6-2.事例②細部までこだわりを反映した単身リノベ

6-2.事例②細部までこだわりを反映した単身リノベ▼間取り図 Before&After▼間取り図 Before&Afterこちらは、1997年2月に建てられた建物をリノベーションした事例になっています。

シームレスなワンルームと同時に、LDKと寝室・WICをトイレや収納で隔て、シーンの使い分けができる合理的な間取りをスケルトンリノベーションで実現しています。

また、動線や空間も線が出ない納まりとし、無駄のないシンプルな設計に仕上げ、上質な美しさも同時に実現しています。

合理的でシンプルなリノベーションを考えられている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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6-3.事例③室内トンネルで空間演出したリノベーション

6-3.事例③室内トンネルで空間演出したリノベーション▼間取り図 Before&After▼間取り図 Before&Afterこちらは、1990年9月に建てられた建物をリノベーションした事例になります。

リノベーション前の間取りと比較して、シンプルな間取りに作り変えました。

大きなLDKや寝室、コンパクトにまとめた水回りなど、夫婦の距離を近づけるシームレスな間取りを実現しています。

また、リビングと寝室の距離が近いなかで、狭い廊下とすると掃き出し窓の光がさえぎられてしまうため、空間で仕切るイメージを実現するために、チーク材でトンネルを作っています。

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6-4.事例④一筆書きの生活動線が便利な和モダンリノベ

6-4.事例④一筆書きの生活動線が便利な和モダンリノベ▼間取り図 Before&After▼間取り図 Before&Afterこちらは、2006年2月に建てられた建物をリノベ―ションした事例になります。

本事例では、あえて廊下を設けないことで広い空間を実現しています。

キッチンや収納を兼ねた土間が一筆書きの回遊動線となっており、広々としたリビングダイニング空間を味わうことが可能です。

また、床や柱は杉材で統一しており、コンクリートの梁に真壁や蔵戸の要素をミックスした和モダンな空間に仕上げています。

生活空間とくつろぎ空間は段差でわかれており、さまざまな居場所が作り出されています。

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6-5.事例⑤北欧家具が映える戸建てリノベ

6-5.事例⑤北欧家具が映える戸建てリノベ▼間取り図 Before&After6-5.事例⑤北欧家具が映える戸建てリノベ Before Afterこちらは、1971年12月に建てられた建物をリノベーションした事例になります。

今後の変わりゆく生活スタイルにも耐えられる余白を含めた間取りが特徴的です。

リノベーション前と比較して間取りがガラッと変わり、最低限度の装備を備えた住宅となっています。

また、リビングやダイニング、キッチンや洗面所など、それぞれの部屋のつながりを重要視し、家事動線を優先した周回できる間取りとともに、広々とした空間も実現しています。

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スケルトンリノベーションに関してよくある質問

スケルトンリノベーションに関してよくある質問最後に、スケルトンリノベーションに関してよくある質問を紹介します。

スケルトンリノベーションの理解が深まるように、ぜひ最後までご覧ください。

スケルトンリノベーションの費用相場ってどれくらい?

スケルトン状態からリノベーションされる場合、平米単価は12〜18万円が相場です。

求める設備のグレードや大きさによって、平米単価は異なります。

スケルトンリノベーションって何?

スケルトンリノベーションとは、一旦建物の枠組みだけを残し、内装や設備をまるごと設計・工事する方法のことです。

スケルトンリノベーションの特徴に関しては「リノベーションにおけるスケルトン工事とは?リフォームとの違いは?」をご覧ください。

中古マンションを購入してリノベする場合の諸費用とローン利用はどれくらい?

諸経費には、税金や登記に関わる費用、保険料などがあり、中古物件では物件価格の8〜10%が目安と言われています。

忘れやすい費用ですので、資金計画に入れておきましょう。

また、新たに中古マンションを購入し、その後リノベーションを行う場合には、リノベーション自体の費用もかさむことが考えられます。

その費用も一緒に借入できる住宅ローンを選ぶと、資金計画に余裕が生まれます。

彩りのある人生の中の1つの通過地点

彩りのある人生の中の1つの通過地点本記事では、スケルトンリノベーションのリフォームとの違いやメリット・デメリットを解説しました。

ライフスタイルに合った家を購入し、素敵な人生を送ることが住宅購入の目的です。

あまり無理なローンを組んで、厳しい生活を送るのでは本末転倒です。

今後の人生でかかるお金や、必要なものをリストアップして、余ったお金を住宅予算に充てると安心です。

彩りのある人生の中の1つの通過地点として、余裕を持った住宅購入を考え、リノベーションを検討しましょう。

もっとリノベーションのイメージを膨らませたい場合には、ぜひゼロリノベの無料セミナーに参加してみてください。

リノベーションに関する知識が深まり、本当にリノベーションを行うべきかどうかがはっきりと判断できるようになります。

この記事の執筆
  • 佐藤剛

    ゼロリノベの共同創業者。創業以来、延べ2.5万人に対してセミナーを実施。「大人を自由にする住まい」というコンセプトをサービスの軸に据え、住宅購入という人生で最も大きな投資をするこの瞬間、この重要な選択を通じて人々が自由を感じられる...

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