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60平米のリノベーションにかかる費用相場はフルリノベで約1,050万円。施工事例や空間を広く感じさせるポイントを解説。

60平米のリノベーションにかかる費用は、フルリノベで約1,050万円、表層リノベで約270万~450万円が相場です。本記事では、設備ごとの部分的なリノベーションの費用の相場に加えて、ゼロリノベで手掛けた60平米の住まいの施工事例、空間を広く感じさせるポイントについて解説します。

よくあるご質問

60平米のフルリノベーションにかかる費用はどれくらいですか?

フルリノベーションの場合の費用相場は1,050万円~です。工事内容や設備のグレードによっては相場より費用が高くなります。費用相場とゼロリノベの費用についてはこちらをご覧ください。

60平米の間取りで住める人数は何人までですか?

60平米の間取りで住める人数は、2~4人までであれば快適な暮らしを実現できそうです。

家族4人で60平米という面積がどの程度の水準なのか、ライフスタイルが異なるケースもあるため一概には判断しづらいですが、国土交通省が発表している『住生活基本計画における「水準」について』によると、「世帯人数に応じて、健康で文化的な住生活を営むための必要不可欠な住宅面積の基準」は次のとおりとされています。

  • 単身者:25平米
  • 2人以上の世帯:10平米×世帯人数+10平米

たとえば、夫婦+10才以上の子ども2人の4人家族の場合で式に当てはめてみると、「10平米×4人+10平米=50平米」という面積になります。

60平米の間取りを広く感じさせるリノベーションのポイントは?

60平米の間取りで快適に過ごすには、広く感じさせるリノベーションがポイントになります。以下の点を意識することが大切です。

  • デッドスペースを減らす
  • 生活動線を意識する
  • 開放的な間取りを意識する
  • 室内窓や鏡を有効活用する

詳細はこちらをご覧ください。

60平米の住宅はどんなリノベーションが可能ですか?

60平米でも居住空間の広がりと明るさを実現することは可能です。ゼロリノベが手掛けた工夫とアイデアを凝らしたリノベーション事例はこちらからご覧ください。

目次

60平米の間取りをリノベーションする際の基礎知識

そもそも60平米の間取りでは、一般的にどのような家族構成が想定されているでしょうか。主にマンションを一例として確認しておきましょう。

1-1.60平米の間取りで住める人数は何人まで?

ファミリー向けのマンション物件の場合、60平米前後では2LDKや3LDKの間取りが多く見受けられます。家族構成としては夫婦と子ども1人または2人の、3~4人家族が想定されているといえます。

家族4人で60平米という面積がどの程度の水準なのか、ライフスタイルが異なるケースもあるため一概には判断しづらいですが、国土交通省が発表している『住生活基本計画における「水準」について』によると、「世帯人数に応じて、健康で文化的な住生活を営むための必要不可欠な住宅面積の基準」は次の通りとされています。

  • 単身者:25平米
  • 2人以上の世帯:10平米×世帯人数+10平米

注)3才未満は0.25人、3才以上6才未満は0.5人、6才以上10才未満は0.75人、10才以上は1人として計算する。
【出典】国土交通省『住生活基本計画における「水準」について

たとえば、夫婦+10才以上の子ども2人の4人家族の場合で式に当てはめてみると、「10平米×4人+10平米=50平米」という面積になります。

最低居住面積水準では上記のような面積が算出されるとはいえ、実際に4人家族で50平米の場合、ほとんどの方が「狭い!」と感じるでしょう。しかし、「70平米以上の広さが理想」と固定して物件探しをすると、その分物件価格は高くなり、希望のエリア内では予算内で購入できなくなる可能性があります。

そのため、予算内で物件を検討したり希望するエリアに限定したりする場合、60平米の中古物件も選択肢として必要になることもあります。

60平米でも家族4人が暮らすことを想定すると「狭いのでは?」と心配している方が多いと思いますが、リノベーションで間取りを工夫したり、収納量を確保するアイデアを取り入れたりすることで、60平米でも家族4人がゆとりを感じて暮らすことが可能です。

60平米の間取りを快適にリノベーションするポイント

60平米の間取りで快適に暮らすためには、空間をいかに広く感じさせるかがポイントです。

2-1.デッドスペースを減らす

家の中の無駄なデッドスペースを減らせるか検討しましょう。限られた空間の中では、無駄をとことんカットして自由に使えるスペースを増やすのがポイントです。

たとえば上記の写真のように、縦空間の高さを活かし上下に分けることによって、使える空間を増やす工夫もおすすめです。上にロフト空間、下に収納スペースを作れば収納量が増えて部屋にものが溢れる心配も軽減されます。

2-2.生活動線を意識する

毎日の生活動線や家事動線を意識して間取りを変更することも大切です。

キッチンで食事の準備をしながら洗濯機を回すなど、家事では「ながら動き」が多いものです。そのため、部屋から部屋への移動はできるだけスムーズに済むと暮らしやすい家になります。

たとえば、下記の写真は、空間がひとつながりになった、行き止まりのない一筆書きの回遊動線を取り入れた事例です。

ドアの開閉も最低限にすることでコンパクトな動線になり機能的な生活動線が可能になりました。壁の仕切りが少ない空間で広がりも感じられます。

キッチンから移動して玄関で荷物を受け取り、リビングに荷物を置いてまたキッチンに戻るというような、日常の中で何度も出てくる動線がストレスなく行えることで、床面積以上のオープン空間が体感できますね。

2-3.開放的な間取りを意識する

開放的な間取りを意識してリノベーション計画をするのは、視覚的な広がりに大きく影響する部分です。

寝室や子ども部屋などは、一般的に個室とされるため天井までの壁で間仕切るという方法に捉われてしまいがちですが、空間を仕切る方法は、天井までの壁だけではありません。

こちらの事例は、部屋の間仕切りに高さを抑えた腰壁で、間取り以上の広がりを実現したこだわりのリノベーションです。空間全体がオープンに感じられることで、LDKの一角に背丈のある大きな家具を置いても圧迫感が軽減されています。

バルコニーの外まで視界が抜けるような見晴らしを生かして、玄関から外部までどこまでも続くような長さが感じられ視界が抜ける効果も取り入れています。

2-4.室内窓や鏡を有効活用する

部屋同士の空間を分ける方法のひとつとして、室内窓の活用もおすすめです。視線が抜けることによって、開放的な空間構成が得られることや、自然光が部屋の奥まで届き、明るさが確保できます。また、風通しも良くなることで空気が籠ることなく、換気にも好影響です。

上記の写真のように、間仕切り壁の大半に透明ガラスの室内窓を採用することで、しっかりと個室として区分しながらも視覚的には広がりを感じます。部屋の奥まで自然光が届き、外部に面した窓がなくても明るさが確保された個室づくりに効果を発揮します。

また、効率的に部屋を広く見せるには、鏡が大活躍します。

鏡に部屋が映り込むことで、奥まで続いているような視覚的な錯覚が生まれます。玄関ホールや廊下など、鏡の機能としても使える場所がおすすめです。

60平米の住宅のリノベーション事例3選

ここからは、60平米とは思えない居住空間の広がりと明るさを実現している、工夫とアイデアを凝らしたリノベーション事例を3つご紹介します。

【2人住まい】行き止まりのない開放感のあるリノベーション事例

壁が一切作られていない開放感あるLDK。キッチンとリビングの間の造作家具は高さを抑えて、見晴らしよく視覚的な広がりを感じる効果があります。

LDKからクローゼット、ベッドルームとぐるぐる回れる一筆書きの回遊動線で、機能性も抜群ですね。

【3人住まい】リビングを広く使ったリノベーション事例

ダイニングはソファースペースとしても兼用できるように、テーブルの高さを工夫しています。食事中の家族のだんらんはもちろん、TV観賞したり、パソコンを使ったりリラックスしながら普段使いできる空間です。

気分を変えて寛ぎたいときは、もうひとつのソファースペースが活躍します。ワンルームのように部屋の間仕切りをなくし、リビングスペースもゆったりと過ごせます。

【4人住まい】収納を確保した可変性あるリノベーション事例

ロフトの上はベッドスペース、下はクローゼットとして活用し、縦空間を利用して同じ床面積でありながら収納量を増やしています。

玄関からバルコニーまでの通り道は、ダイニングスペースやキッチンの作業台を配置して、無駄のない動線を実現しました。部屋の奥まで光が届き、オープンな空間に心地よい風が通り抜けます。

60平米の住宅のリノベーションにかかる費用の相場

60平米の中古住宅をリノベーションするには、どのくらいの費用がかかるでしょうか。リノベーションの内容にもよりますが、目安となる費用相場を確認しておきましょう。

マンションのリノベーションの業界費用相場SUVACO掲載の最新200事例の費用から平米数毎で平均価格を算出(2022年10月時点)

上の表は、SUVACOに掲載されているマンションリノベーションの最新事例200件をもとに算出したフルリノベーション費用の業界相場をまとめたものです。

ゼロリノベの場合、例えば60㎡のマンションを購入しフルリノベーションすると費用は以下のとおりになります。

ゼロリノベの平米数別の料金相場
フルリノベ場合には、広さによって基本料金が決まる『BASIC』と『PLUS』 プランがあります。

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平米数BASICプラン
10~12万円/㎡+420万円
PLUSプラン
13万円/㎡+420万円
〜39㎡810万円〜888万円927万円
40㎡820万円〜900万円940万円
50㎡920万円〜1,020万円1,070万円
60㎡1,020万円〜1,140万円1,200万円
70㎡1,120万円〜1,260万円1,330万円
80㎡1,220万円〜1,380万円1,460万円
BASICプランの施工事例PLUSプランの施工事例
参考:ゼロリノベHP「サービス|料金

業界相場よりも費用が抑えられるのは、不動産仲介、リノベーションの設計施工まで、すべての工程を自社が管理しているためです

ゼロリノベの3つの料金プラン

注文住宅のように、ゼロから自由な空間をつくれるフルリノベ『BASIC』と『PLUS』 スケルトン工事せず、既存を生かした部分リノベ『ECO』いずれも、選べる仕様/設備が決められておらず、世の中にある設備や素材から自由に選べることが特徴です。

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*物件探しをせず、リノベーションのみの場合、420万円→520万円となります。
*BASICプランの請負金額は平米数に関わらず860万円(税別)が最低価格です。
*ECOプランは場合により300万円以下でも承れます。リノベーションのみの場合1,000万円が最低価格となります。
*戸建ての場合は1㎡あたりの単価が+2万円となります。
*420万円は、面積に関わらずフルリノベ(スケルトン工事)に必要な費用です。解体に伴う費用、配管工事や電気配線などが含まれます。

関連:ゼロリノベHP「サービス|料金プラン」

4-1.60平米の住宅のリノベーション時にかかる総額費用の相場

リノベーションといっても、壁や設備を全て取り払うスケルトンリノベーション(フルリノベーション)と、部分的に手を掛けたり、内装だけに手を掛けたりする表層リノベーションがあります。

リノベーションの種類によりますが、60平米の表層リノベーションの場合で、平均すると270万~450万円、フルリノベーションの場合1,050万円〜費用の相場です。もちろん、工事内容や設備のグレードによっても費用は異なりますので、参考としてください。

4-2.間取りを変更する場合の費用の相場

間取りの変更は、間仕切り壁を壊す必要がありますので、おおよそスケルトンリフォームの費用相場が該当します。

60平米では1,050万円程度が平均的な相場です。

4-3.設備ごとの部分的なリノベーションの費用の相場

設備など部分的なリノベーションは、選ぶ設備のグレードなどによっても費用の相場が異なりますが、おおよそ次のような費用が目安です。

※費用相場は、「リフォーム 費用相場」の検索で表示された上位10記事(2021年9月23日現在)に記載の数値から平均をとり記載

まとめ

家族で暮らすには少し狭いというイメージを持つ人が多い60平米のマンションですが、

  • デッドスペースをなくす
  • 生活動線を意識する
  • 開放的な間取りを意識する
  • 室内窓や鏡を有効活用する

などの工夫によって面積以上のゆとりある暮らし方が実現できます。上と下という縦空間を活用して面積を増やすのも、限られた空間では有効な手段です。

60平米から70平米程度の面積のマンションは、比較的みつかりやすい物件ですので立地条件や予算に見合う価格帯であれば、リノベーションによって開放的な間取りに変えることが可能ですのでぜひ検討してみましょう。

ゼロリノベでは、60平米の床面積以上に広さが感じられる住まいもたくさん手掛けており、家族人数に合わせて心地よい空間づくりのお手伝いをしています。

既存の物件の条件をみながら、どんな間仕切りを取り入れば広さが確保できるのか、視界が抜けるのか、たくあんの施工経験の中で採用してきたアイデアや工夫の実績があります。

安心できる資金計画や将来を見据えた間取りづくりのヒントなど、「小さいリスクで家を買う」をテーマとしたセミナーを毎週開催しております。顔出しなし&ミュートですので、ぜひ気軽に参加してみてくださいね。

この記事の執筆
  • 大月知香

    ゼロリノベの編集者。大学時代にデンマークへの留学を通して、北欧の人々の住まいに対する美意識の高さに感化される。暮らしにおける「住」の重要性を伝えたいと住宅雑誌の編集を経験。より自分らしく、自由に生きられる選択肢の一つとしてリノ...

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