中古マンション内覧で失敗しないチェックリスト66項目【無料PDFダウンロード】

中古マンションの内覧って、「どこを見ればいいの?」「あとから後悔しないかな?」とモヤモヤしがちですよね。
とくに、立地や建物・管理のように“あとから変えられない部分”と、間取りや設備のように“リノベーションで変えられる部分”をどう見分けるかで、住み心地は大きく変わってきます。
この記事では、その2つを分けてチェックするコツをベースに、内覧前の準備から当日のチェックポイント、買付証明書やマナー、値引き交渉の考え方までをまとめました。
また、内覧のときに使える「中古マンション内覧チェックリスト66項目(PDF)」も用意しているので、あわせて活用してみてください。

一級建築士
西村 一宏
ゼロリノベの取締役。一級建築士としての豊富な現場経験と元大学講師としての深い専門知識をもとに、設計施工の責任者を務める。リノベーション・オブ・ザ・イヤーなど建築関連アワードの受賞数は20以上。業界の既成観念に囚われない最適なアプローチで施主のニーズに応えている。
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▽中古マンション購入の全体像も知りたい方へ
本記事は「内覧」に焦点を当てているため、中古マンション購入の流れや注意点をまとめて知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

リノベ費用の決定版!リノベにかかるお金について総まとめした記事はこちらから
内覧前の下準備で安心の物件選びを!
内覧をスムーズに進めるには、事前の準備が大切です。あらかじめ物件情報を整理しておくことで、当日に見るべきポイントが明確になり、見落としも防ぎやすくなります 。
- 図面の取り寄せ
間取りや設備の位置を事前に把握しておくと、内覧時に確認すべき点が整理しやすくなります 。
- 空室状況の確認
同じマンション内にほかの空室がある場合は、販売価格や条件を比較してみましょう。空室が多い場合は、管理状況なども含めて不動産会社に確認しておくと安心です 。
- 家具のサイズを確認
置きたい家具の寸法を測っておくと、入居後のレイアウトをイメージしやすくなります。メジャーを持参して、部屋の広さもあわせて確認できるとより確実です 。
- チェックリストの活用
66項目のチェックリストを事前に見ておくと、内覧当日に「何を見るべきか」が明確になります。気になる点を漏れなく確認したい方におすすめです 。
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中古マンションの内覧は「変えられない部分」に注目!
中古マンションの内覧では、あとから変えにくい部分を優先して確認するのがポイントです。間取りの使いやすさや建物の状態、管理状況などは、購入後の満足度に大きく関わります 。
特に、構造や立地、共用部の管理状態は、リノベーションでは変えられない要素です。ここを先に見ておくと、見た目の印象に左右されず、物件の実力を判断しやすくなります 。
【確認したいポイント】
- 建物の状態
外壁、共用部、設備の劣化など、建物全体の印象を見ます。
- 管理状況
ゴミ置き場や掲示板、共用廊下の清潔感などから、管理の行き届き具合を確認します。
- 周辺環境
駅からの距離だけでなく、騒音や日当たり、買い物のしやすさも見ておくと安心です。
- 間取りの使いやすさ
動線や収納、家具の配置をイメージしながら、暮らしやすさを確認します。
【見落としやすいポイント】
内覧では室内に目が行きがちですが、共用部や周辺環境も重要です。住んでから気づくと後悔しやすい部分なので、短時間でも意識して見ておくと安心です 。
【変えられない部分】中古マンション内覧チェックリスト
中古マンションの内覧では、あとから変えにくい「変えられない部分」から確認していくことが大切です。建物の状態や管理体制、周辺環境はリノベーションでは変えづらく、住み心地や資産性にそのまま影響します。
建物の状態をチェックする
室内に入る前に、マンション全体のコンディションをざっくり確認しておきましょう。
- 外壁に大きなひび割れや欠けがないか
- バルコニーの手すりや非常階段など、鉄部がサビだらけになっていないか
- エントランスや廊下、階段など共用部がきれいに清掃されているか
耐震性やコンクリート内部の劣化など、専門的な判断が必要な部分までは内覧だけでは見抜けません。「築年数のわりに状態はどうか」「気になる劣化がないか」を確認し、心配な点があれば不動産会社や専門家に相談するきっかけにするイメージで十分です。
管理体制や修繕計画を確認する
中古マンションでは、「どれだけきちんと管理されているか」が将来の安心感に直結します。
- ゴミ置き場や集合ポスト周りが整理され、ゴミやチラシが散乱していないか
- 自転車置き場や駐車場に放置自転車・放置車両がないか
- 掲示板に古い案内が貼りっぱなしになっていないか
可能であれば、過去の修繕履歴や長期修繕計画、管理費・修繕積立金の額も確認しておきましょう。月々の負担が極端に安い場合は、将来の大規模修繕に十分なお金が貯まるのか事前に把握しておくと安心です。
周辺環境や住人の雰囲気を見る
マンション自体が気に入っても、周辺環境や住人の雰囲気が合わないと、住み始めてからストレスを感じることがあります。
- 駅からの道のりが暗すぎないか、危険な場所はないか
- 近くに大通りや線路、飲食店などの騒音源がないか
- 日当たりや風通しはどうか
共用部の使われ方や掲示物、私物の置かれ方などから、マンション全体の雰囲気やルールの守られ方もある程度イメージできます。
可能であれば、朝・昼・夜など時間帯を変えて周辺を歩いてみると、騒音や人通り、治安の印象も含めてより実感が持てます。ただし現実的には難しい場合も多いので、少なくとも内覧の時間帯に「この時間帯の環境」はチェックしておくと安心です。
「変えられない部分」48項目のチェックリスト
ここまでのポイントを実際の内覧で漏れなく確認するのは難しいので、ゼロリノベでは「個人で変えられない部分」を中心に48項目のチェックリストを用意しています。
物件ごとにチェックを入れていけば、あとから複数物件を比較するときにも判断しやすくなります。
「個人で変えられない」48項目チェックリストを開く!


見落としがちなチェックポイントも忘れずに
最後に、内覧のときに意外と見落としやすいポイントも押さえておきましょう。
- 住宅ローン減税の対象になるか
築年数や構造、床面積などの条件を満たしているかによって、ローン減税の有無や期間が変わります。
内覧時には基本情報だけ押さえておき、詳しい条件は金融機関や専門家に確認するとよいでしょう。
- ハザードマップの確認
洪水や土砂災害、高潮などのリスクは、現地だけでは分かりにくいことがあります。
内覧後に自治体のハザードマップを確認し、浸水想定や避難経路も含めて「安心して暮らせる場所か」を判断しましょう。
- リノベーション済み物件の「見えない部分」
リノベ済みの物件は見た目がきれいな一方で、配管や下地などの「見えない部分」まで確認しにくいケースがあります。
どこまで工事されているのか、配管や躯体に手を入れているのか、保証の有無などを不動産会社に書面や図面で確認できるか聞いておくと安心です。
こうしたポイントは、チェックリストの該当項目とあわせて意識しておくことで、「あとから聞いておけばよかった」という後悔を減らしやすくなります。
失敗しない中古マンション購入前のチェックリスト80

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【変えられる部分】中古マンション内覧チェックリスト
中古マンションの内覧では、「変えられない部分」を優先して見るのが基本ですが、「変えられる部分」も確認しておくと入居後の工事費や手間をイメージしやすくなります。
壁紙や設備などはリフォームで改善できる一方で、「どこまで自分たちで変えるつもりか」「いまの状態でどれくらいストレスがありそうか」をイメージしておくことが大切です。
キッチン・水回り・設備の使い勝手
キッチンや洗面所、浴室などの水回りは、毎日使う場所なので使い勝手をしっかりチェックしておきましょう。
- キッチンの高さや広さは、自分たちの身長や調理スタイルに合いそうか
- 冷蔵庫や洗濯機を置くスペースは十分か、ドアの開閉に支障がないか
- シンクやお風呂まわりにカビ・水漏れ跡がないか、排水の流れや臭いに違和感がないか
- 給湯器の設置場所や交換時期など、今後の交換タイミングがどれくらいになりそうか
スケルトンリノベーションを前提にしている場合は、設備の古さ自体は大きな問題にならないケースも多いです。一方で、そのまま住む場合は「すぐに交換が必要か」「数年はそのまま使えそうか」という視点で見ておくと、購入後の負担をイメージしやすくなります。
コンセント・回線などのインフラ
内覧では見落とされがちですが、コンセントやテレビ端子、インターネット回線の位置と数は、生活のしやすさに大きく影響します。
- テレビやWi-Fiルーター、パソコンを置きたい場所に、必要なコンセントや端子があるか
- ベッドやソファ周りでスマホやタブレットを充電しやすい位置にコンセントがあるか
- キッチンまわりに家電用のコンセントが足りそうか
コンセントや回線は工事で増設できる場合もありますが、費用や配線ルートの制約が出ることもあります。内覧のときに間取り図へ位置を書き込んでおくと、家具配置を考えるときにも役立ちます。
暮らしやすさにつながる細かいポイント
「変えられる部分」のなかでも、住み始めてからストレスになりやすい細かいポイントもチェックしておきましょう。
- 床に大きな傾きやきしみがないか
- 窓まわりに結露やカビの跡がないか
- 大きな家具や家電を搬入できそうな通路幅があるか
これらはリフォームや調整で改善できる場合もありますが、「いまの状態がどの程度か」を把握しておくことで、物件の比較がしやすくなります。
「変えられる部分」18項目のチェックリスト
ここまで紹介したようなポイントを、内覧の現場でひとつひとつ思い出すのは大変です。そこでゼロリノベでは、「個人で変えられる部分」に絞った18項目のチェックリストも用意しています。
「いまの状態でどれくらい気になるか」「リノベーションでどこまで変えたいか」を考えながら、優先順位づけに活用してみてください。
「個人で変えられる」18項目チェックリストを開く!

内覧で気に入ったら「不動産買付証明書」を提出
内覧で「ここに住みたい」と感じたら、次のステップとして登場するのが「不動産買付証明書(購入申込書)」です。
買付証明書は、物件を本気で検討したいという意思を、売主や不動産会社に伝えるための書類で、申し込みの“スタートライン”のような位置づけになります。
買付証明書とは?契約とは違うの?
買付証明書は、「この条件なら買いたいです」という気持ちを伝えるための書面で、売買契約書そのものではありません。
法的な拘束力はなく、「出した瞬間に必ず買わなければいけない」というものではありませんが、売主から見ると「この人は本気なんだな」という判断材料になります。
一般的には、次のような内容を記入します。
- 希望購入価格(満額か、値下げ交渉を含めた金額か)
- 支払い条件(住宅ローン予定か現金かなど)
- 契約希望日・引き渡し希望時期
- その他の希望条件(リフォーム前提などがあれば)
こうした内容をベースに、後の条件交渉や売買契約の話が進んでいきます。
なお、多くの場合は不動産会社が買付証明書のフォーマットを用意しているので、自分で用紙を一から作る必要はありません。まずは担当者に「買付証明書の書式を教えてください」と相談すればOKです。
いつ提出する?焦りすぎないための考え方
買付証明書を出すタイミングは、「内覧をして、条件も含めて本気で検討したいと思えたとき」が目安です。
人気のある物件では、「早めに買付を入れたほうが有利」と言われることもありますが、住宅ローンの事前審査の目処や、予算上限の感覚が固まってから提出するほうが安心です。
- まずは内覧で「変えられない部分」「変えられる部分」をチェック
- 条件や予算感が合いそうなら、担当者に買付証明書のフォーマットや出し方を確認する
- ライバルがいそうな場合は、「いつまでに決める必要があるか」も聞いておく
この流れで進めておけば、必要以上に焦らされずに、自分たちのペースで判断しやすくなります。
メリットと気をつけたいポイント
買付証明書を出すメリットとしては、次のような点があります。
- 売主に「購入意欲」が伝わるため、交渉の土台に乗りやすい
- 他の検討者がいる場合、優先的に話を進めてもらえることがある
- 値下げや引き渡し時期などの条件交渉のスタートラインになる
一方で、「とりあえず」で出してしまうと、あとから条件を大きく変えたり、キャンセルしたりしたときに、売主や不動産会社との信頼関係を損ねることもあります。
また、複数の物件に同時に買付証明書を出すのは、トラブルのもとになるため避けたほうが無難です。

そのほか重要な中古マンション内覧ポイント
ここまで紹介してきたチェックポイントに加えて、実際の内覧では「居住中物件でのマナー」や「当日の持ち物」「値引き交渉の考え方」も押さえておくと安心です。細かい部分ですが、売主さんや不動産会社との関係づくりにもつながるので、事前にイメージしておきましょう。
居住中物件での内覧マナー
売主さんがまだ住んでいる物件の内覧は、他人の生活空間におじゃまするイメージで、少し丁寧なくらいのマナーを意識すると安心です。
- 当日のキャンセルや遅刻はできるだけ避ける(やむを得ない場合は早めに連絡する)
- 玄関での挨拶や、室内では必要以上に大きな声を出さない
- 引き出しや収納は、必ず一言声をかけてから開ける
- 写真・動画を撮るときは、事前に「撮影しても大丈夫でしょうか?」と確認する
居住中物件では、長時間の滞在は売主さんの負担になるため、内覧時間の目安は30分〜1時間程度に収めるのが一般的です。
気になる点が多い場合は、その場で粘りすぎるよりも、あとから追加の内覧をお願いするほうが、お互いに気持ちよくやり取りしやすくなります。
内覧当日の持ち物とメモの工夫
内覧は一度に複数の情報を見ることになるので、「忘れずに持っていくもの」と「その場でメモする工夫」をしておくと、あとで物件を比較しやすくなります。
- 間取り図・販売図面(気づいたことを書き込めるように)
- 66項目チェックリストのPDF(紙に印刷 or スマホで確認)
- メジャー(家具や家電が置けるか測る用。5m程度あると安心)
- スマホ(写真・動画の撮影、メモ用)
写真や動画を撮るときは、全体だけでなく「気になったポイント」もあわせて撮影しておくと、あとから家族と共有するときに話がしやすくなります。また、物件ごとにメモのフォーマットをそろえておくと、複数の物件を比較するときにも役立ちます。
値引き交渉は慎重に
中古マンションでは、物件によっては価格交渉ができることもありますが、「いつ・誰に・どのくらい」を間違えると、売主さんの心象を悪くしてしまうこともあります。
- 値引きの話を切り出すのは、内覧で状態を確認したあとにする
- 内覧の場で売主さん本人に直接「いくらまで下がりますか?」と聞くのは避ける
- 交渉は仲介の不動産会社を通して、常識的な範囲(相場の数%〜1割程度)で相談する
たとえば、給湯器の交換時期が近い、床や壁の張り替えが必要など、具体的に気になる点がある場合は、それを踏まえて不動産会社に相談すると、現実的なラインで話を組み立ててもらいやすくなります。
「とりあえず大きく下げてみる」という交渉は、成功率も低く、その後のやり取りにも影響することがあるため慎重に考えるのがおすすめです。

満点の物件はない!70点なら買い物件の有力候補
中古マンション探しでは、「これだ!」と思える完璧な物件に出会えることは多くありません。大切なのは、すべてを100点にしようとするのではなく、「自分たちにとって大事なポイントで70点をクリアしているか」を基準に、バランスよく判断することです。
70点物件を「買い候補」と考える理由
中古マンションは、新築と違って築年数や設備、間取りなどにどうしても“惜しい部分”が出てきます。
そこで、「絶対に譲れない条件」と「工夫やリノベでカバーできる条件」を分けて考え、前者が満たせていて全体として70点なら“買い候補”と見るイメージがおすすめです。
- 変えられない部分(立地・周辺環境・建物の管理状況など)は優先してチェックし、ここで大きなマイナスがないか
- 変えられる部分(間取り・内装・設備など)は、予算やリノベでどこまで改善できるか
- 「予算とのバランス」「将来の暮らし方」に照らして70点以上かどうかを判断する
この考え方を持っておくと、「ここもあそこも完璧じゃないからやめておこう」と候補を減らしすぎてしまうことを防げます。
後悔しやすいポイントを軽く押さえておく
一方で、「ここを見落としていたせいで、あとから後悔しやすいポイント」もいくつかあります。細かく挙げればキリがありませんが、内覧の段階で特に意識しておきたいのは次のような点です。
- 周辺環境の“生活感”を見ていなかった
内覧時の印象だけで決めてしまい、実際に住んでみたら、時間帯によって騒音や人通りが気になったという声は少なくありません。
可能であれば、朝・昼・夜で周辺を歩いてみたり、内覧のときに窓を開けて外の音や匂いを確認しておくと安心です。
- リノベの「できない部分」を確認していなかった
購入後にリノベーションを前提にしていたのに、構造や共用部のルールによって、水回りの移動や壁の撤去が想定どおりにできなかった、というケースもあります。
「ここを変えたい」と思う場所がある場合は、事前に不動産会社やリノベ会社に相談し、「変えられる範囲かどうか」を確認しておくと安心です。
- 管理や修繕計画を“なんとなく大丈夫そう”で済ませてしまった
購入後すぐに大規模修繕が入り、思った以上に負担が増えてしまったり、長期修繕計画が弱くて将来の不安が残るケースもあります。
管理費・修繕積立金の水準や、これまで・これからの修繕計画を内覧〜検討段階で確認しておくと、後悔を減らしやすいです。
こうしたポイントは、すべてを完璧に潰す必要はありませんが、「自分たちが気になりそうなところだけは、事前にチェックしておく」という意識を持っておくと安心です。
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まとめ
中古マンションの内覧では、内装のきれいさよりも、まず「変えられない部分」(立地・建物の管理状態・周辺環境)を押さえ、そのうえで「変えられる部分」(間取り・設備・内装)をリノベ前提でどう整えるかを考えることが大切です。
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編集後記
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